Player Profile: Reid Duke
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/activity/1126

あなたを知る

名前:
Reid Duke

年齢:
23歳

仕事:
StarCityGames.comのコラムニスト

Twitter:
@ReidDuke

マジックオンライン(以下MO)のユーザー名:
reiderrabbit

住んでる所はどこ?
ニューヨーク州のSugar Loaf

あなたのこと、マジックのこと、そしてMOのことについて

どうやってマジックを覚えた?誰に教わった?
1995年、僕が5歳の時にマジックをやり始めたよ。僕のママがスターターデッキを二つ買ってきたんだ、第四版のやつを僕に、アイスエイジのやつを僕の兄Ianにね。基本的に自分たちでやり方を覚えたんだけど、最初はちょっと問題もあったよ。僕らの間では《西風の隼/Zephyr Falcon》がとても壊れてたんだよ、だってIanが1ターンの間に20回も隼で僕を攻撃してたんだからね!それに第四版の《槍の壁/Wall of Spears》に書いてある「First Strike Counts as a Wall(先制攻撃は壁として扱う)」には混乱させられっぱなしだったね。

アライアンスが発売した頃かな、その頃に僕らがマジメにルールを覚え始めて、兄弟以外に一緒にゲームをする人ができたんだと思う。

MOはいつからやってる?
大学一年の時に始めたよ、2007か2008年かな。

MOではドラフトはどれくらいってる?
トーナメントに向けて準備してる時期には日に3,4回。そうでないときは週に1,2回かな。

MOで構築はどれくらいやってる?
トーナメントに向けた準備といったら僕は構築なんだ。週に3,4日間は6時間以上やってる(次参加するトーナメントがリミテッドでない限りね)。

あなたのお気に入り

MOでプレイするお気に入りのフォーマット:
シールド

お気に入りのドラフトフォーマット:
アラーラの断片×3

お気に入りのマジックのカード:
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》

マジックのイラストでお気に入りの一枚:
《Juzam Djinn》

お気に入りのプレインズウォーカーのカード:
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》

「ラヴニカへの回帰」

「ラヴニカへの回帰」についてどう思う?
大好き

元祖ラヴニカの頃はマジックはやっていた?
もちろん、カジュアルだけど。

「ラヴニカへの回帰」のドラフトで本命のギルドは?
ラクドス

「ラヴニカへの回帰」のドラフトで一パック目の一手目に取りたい非レアの本命カードはなに?
《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage》。選外に《議事会の招集/Call of the Conclave》、《血暴れの巨人/Bloodfray Giant》かな。


たわいもない質問

もしマジックのタトゥーを入れるとしたら(もしくは既に入れてたら)、それは何になる?
《自然の秩序/Natural Order》のキャット。

もし映画に出てくる敵AIとマジックオンラインで対戦できるなら、誰にする?(例:Hal 9000、ウォーゲームのデビッド、スタートレックのボーグ・クイーン、IG-88、などなど)
Hal 9000だね。「Reid、その《稲妻/Lightning Bolt》で何をなさるんですか?」


Hal 9000は元ネタを実際に聞いたことがないので、口調があってるのかは知りません。
IG-88はスターウォーズですね。
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へたくそだけども、数をこなして少しずつうまくなっていければいいなと思います。
Czech Mateの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。
Czech Mate -- A Token Report
http://www.channelfireball.com/articles/czech-mate-a-token-report/

事前に↓を読んでるとさらに楽しめると思います。
なかしゅー世界一周2011・第22回:世界半周、マチュピチュへ
http://www.mtg-jp.com/reading/variety/002384/
 やぁみんな!久しぶり。

 GPモントリオールの後、ホテルの一室でシューヘイ(中村修平)と一緒に僕らがレベル8になる可能性について話したんだ。僕は37ポイントでシューヘイは33ポイント、この状況は良くない。僕らは参加したGPのことを振り返ったり、GPサンティアゴの前もしくは後にマチュピチュに観光旅行しにいくことについて話したりしてた。10分と3500ドルを費やし(10 minutes and 3500$ later)、僕らは長旅のためのチケットを手に入れていた。GPミランの後で僕は自宅に戻り、火曜日にはGPブリスベーンのために自宅を離れ、トーナメント後の月曜にペルーに飛んで観光を楽しみ、金曜にはサンティアゴに飛んでGPに参加し、日本に飛んでシューヘイの家で1週間過ごし、GP広島後にやっと自宅に戻った。

 GPミランはシールド戦で、何枚かのレアと沢山の飛行持ちがいたから僕の青白デッキは良い感じに思えたけど、《血統の守り手/Bloodline Keeper》みたいな僕が対処できないカードに何度もめちゃめちゃにされたね。3回連続の初日落ちはホント最悪で、ブリスベーンでは何ポイントか稼げるかな―と期待してた。だってオーストラリアのGPはいつだって参加人数が少ないしね。スタンダードのデッキリストを調べてるときにシューヘイが日本で開催された100人越えのトライアルで緑単Kessig Rampデッキを使った5人中4人がトップ8に残ってると教えてくれた。《極楽鳥/Birds of Paradise》や《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を使うことは《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》を使うよりとても魅力的に思えて、僕はそのアイデアをすぐ気に入ったんだ。

 ミランを離れる前に、僕はオーストラリア行きのビザをオンラインで申請した。出発の14日前に申請することになってるんだけど、前回と前々回僕が申請したときは、手続き完了のメールを2,3時間くらいでもらったから、今回も同じ感じだろうと思ってたんだ。だけど今回はなぜか手続きが完了してなくて、出発予定日の朝、僕はまだビザを手に入れてなかった。あいにくWebサイトにはオーストラリア国内からしかかけられない電話番号しか載ってなくて、これはつまりバカみたいな質問ばかり書かれたフォームに入力するのがメンドくさい奴を寄せ付けたくないってことだ。僕はAaron Nicoll(彼はオーストラリアでお世話になったヤツだ)に電話して、彼にvisa officeに電話してもらって、僕が立たされている状況を説明したらofficeの人に「調べます」って言われた。運良く手続きも完了して、出発の日の朝の目覚めも良かったけど、もし自分の愚かで怠惰な行いのせいで$3500無駄にしてたら気分はとても最悪だっただろう。

 パリとシンガポールを乗り継いだ約30時間のフライトの後、火曜の朝にブリスベーンに到着して、Aaronと一緒に過ごすのが僕だけじゃないって事を知った。他に10人くらいいて、その中にはオーストラリアの精鋭もいたんだ。彼らは何を使うか決めてなかったけど、多くの人が青黒か緑白トークンを使おうとしてた。僕は剣みたいな何となく入ってるカードを抜いて《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》を足したり《原始のタイタン/Primeval Titan》を4枚にしたりといろいろ手を加えた緑Rampデッキを組んだ。スゴく良い感じに機能してるように思えたから僕はテストしたり採用カードの枚数変えたりを1日中して、ほぼ隅々まで作り込んでいた。次の朝起きたら、他のみんなもこのデッキを気に入ったようで、3,4人は既にコピーを組んでた。さらに回したあと、会場で日本人と会った。ショウタ(八十岡翔太)は言うまでもなくテゼレットで、ナカジマ(中島主税)は赤単、ユウヤ(渡辺雄也)とシューヘイはSolar Flareを使う準備をしてた。彼らにデッキを紹介したあとで僕らは何ゲームか対戦したんだけど、どうやらシューヘイは分からされたようで、次の日の朝僕のリストに《ダングローブの長老/Dungrove Elder》を入れたやつを見せてくれた。これが最終的に使ったデッキだ:

(リスト省略)

 僕はこのデッキがとても気に入ってる。唯一の問題点は《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》&《審判の日/Day of Judgment》のコンビに当たることのように思えるけど、サイドボード後は有利になるんだ。もし《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》をナチュラルドローすれば、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》は3マナソーサリーの《悪魔の布告/Diabolic Edict》になるんだ。《冒涜の行動/Blasphemous Act》は全てのトークンデッキに対して申し分のないカードだったけど、《電弧の痕跡/Arc Trail》はとても平凡なカードだった。1日で何ダースも引いた兄ガラク(Big Garruk=《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》)はデキるヤツだったね。弟ガラク(small Garruk=《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》)は良さが分からなかったけど、その認識はすぐ改められることになる。

 僕はずっとフェイスブックのグループでこのデッキがどれだけ素晴らしいかを皆に知らせようとしたんだけど、大抵みんな僕が《森/Forest》を20枚入れてることをからかうんだ。前回のプロツアー(訳注:last PTってどれ?)でみんな平地を16枚入れてたけど全然回らなかったよねってのが僕の意見なんだけど、少なくともOwenは次の日のStates(訳注:Wisconsin States)で使ってみるって言ってた。おそらく知っているだろうけど(As you probably know by know)、この緑デッキを使った彼は優勝することになるし、シューヘイとAaron宅で過ごした3人はグランプリでトップ16に残ってるんだよね(その内の2人はトップ8が係った最終戦を落としたんだよ)、僕は2日目に進めなかったけど。沢山マリガンしたし、対戦相手は常に有効牌を引いてるし、嫌になっちゃうね。みんなが成績を残してくれて僕はとても嬉しいんだけど、僕もポイントを獲得する必要があったから、かなり不幸だったね。2日目は他の人の試合を見て、彼らがどれだけこのグランプリで優位を気付いてたのかを印象づけられたね。Dan Unwinは、僕の記憶によれば青黒と緑白デッキの両方を組んでいたけどどっちを使えばいいか決められなかったみたいで、ミーティングの時ジャッジ達にどちらか一方をテキトーに選んでもらってた。結局青黒を使ったんだけど、Jeremy NeemanやTim fondumと共にトップ8入りだからね。トップ16に残ったプレイヤーの半分がAaron宅での合宿に参加した人だと思うんだけど、それってスゴイよね。彼らは実に良いチームだし、もしオーストラリアがプレミアイベント参加のための旅行がしやすい土地だったなら、彼らはPTを荒らしまくってただろうなと実感したんだ。

 オーストラリア開催GP連覇おめでとう、Jeremy Neeman。彼は良い成績をたくさん残してる(それにLSVを彷彿とさせるね)。(this guy has plenty of results to come (plus, he seems to have LSV’s number).)

 月曜日、シドニー行きの便が遅れて、アメリカ行きのフライトに乗り遅れてしまった。1日に2便しか飛んでないしリマ行きの便には乗れなくなっちゃうし、そうなると次の日のスコ行きの便にも乗り遅れるからとても最悪だったね。でも幸運なことに、窓口の人はまじめに対応してくれて目的地までの手段を手配してくれたよ、西海岸→アメリカ大陸横断してニューヨーク→夜中まで待つ→深夜便でリマに渡る道のりだったけどね。空港と飛行機で2日費やしたけど、ともかく2時間のロスだけで目的地に着いたんだ。けれどバッグがリマに到着してなくて、3日も同じ服着てたし僕らの頭の中は温かいシャワーを浴びることでいっぱいだったからかなりむかついたね。

 仲間と落ち合って、チェックインしてクスコへ向かったんだ、飛行時間はリマから1時間くらいかな。メンバーは僕、シューヘイ、Luis(LSV)、Web(David Ochoa)、Ben Stark、そしてPat Coxだ。 空港で現地の旅行代理店といくつか交渉した後、僕らはホテルに行って街をぶらぶらした。水曜の朝、アグアスカリエンテス(Aguas Calientes)行きの列車に乗る。アグアスカリエンテスはマチュピチュ(*URL1)の麓にある都市だ。他に交通手段が無くて、到着まで4時間かかったんだけど、自然や景色がとっても素晴らしくて最高だったよ。ぶらぶらしたり、写真撮ったり、ディナーをいただいたりでその日は終わった。木曜の朝、僕らはバスで山を登り、マチュピチュ遺跡を拝んだ。デカくてとてもクールなんだと思ってたけど、実際見たら信じられないほどスゴかった。この都市は1000近くの人が自給自足をしながら住んでいて、1万人の人が約100年かけてこの都市を作り上げたんだ。都市は山の頂上にあって、インカ族がスペイン人の征服から守るためにこの都市を引き渡したと信じられていることから失われた都市と呼ばれているんだ。ここに着くまでに企画や時間をいっぱい費やしたけど、僕が今まで見てきた中でとてつもなく荘厳だったよ。僕らは一日中歩き回ったり写真を撮ったりしたんだ。理想の都市が「うーん、インターネット、カジノ、そしてチーズケーキ・ファクトリー(訳注:アメリカのレストランチェーン)が在るところかな」と言っていたBenですらこの旅行ができたことをうれしがってたんだよ。

 空港会社への電話が上手くいかなくて(会社の人間が誰も英語をしゃべれないんだ)、僕らはスペイン語が話せるLuisに電話を任せたんだけど、彼は自分の事をセニョール・ナカムラだって紹介してたよ。運良く金曜日に航空会社が僕らのバッグを見つけてくれて、何の問題なしにサンティアゴに移動することができた。

 GPサンティアゴは運営がクソで僕が今まで参加したトーナメント中ワースト5に確実に入るね、過去3年間で僕が50のグランプリに参加してることを考えれば何を言わんとしてるか分かるよね。1日目のシールド戦では英語パックを使うこともできなかったんだ、日本、台湾や中国のGPでは使えないことないんだけどね。僕が手にしたカードプールはまずまずだったけど、バイ明けまでの練習ではほとんど負けちゃってた。その負けが他のデッキがもっと強かったからなのか対戦相手がとても優秀なプレイヤーだったからだったのかは定かじゃないけど、本番では対戦相手がヘマやったり僕が超調子よくて欲しいときに欲しいカードを引けたから、1日目を無敗(引き分け含む)で終えたんだ。

 旅行のせいで、僕はミランからサンティアゴまでの間にドラフトを一度もしてなかったから、僕の予習もほんの少しだけだった。ラッキーなことに僕らにはおよそ1000回ドラフトをこなしたBen Starkがいたわけで、彼が僕らにドラフトのイロハを教えてくれた。
緑白もしくは青タッチ黒/緑というのが僕らが採るべき色で、僕たちはとても優勢な状態で2日目を開始することができた。僕の右隣の二人が《血統の守り手/Bloodline Keeper》と《ルーデヴィックの実験材料/Ludevic’s Test Subject》をピックしたあと僕は緑白に腰を据えることにして、とても良いアグレッシブデッキをドラフトで作ることができた。Paulo、Owenと僕は自分の卓で全勝して、Benとシューヘイは二人とも2-1だった。上手くいけばみんなトップ8に残れたんだけどね。

 ドラフト2では、僕の隣がOwenで、僕が開いたパックには《深夜の出没/Midnight Haunting》、《礼儀正しい識者/Civilized Scholar》、それと2,3枚の別の良質な青いカードが入っていた。Owenと同じ色を採って二人ともダメになるのは避けたかったら、このパック内で最高のカードだと思うLooter(=Civilized Scholar)をピックして反転させながら手元に置き、Owenに僕が青を採ってることをはっきりと示したんだ。彼はHauntingをピックし、僕らは上手く協力し合ったんだ、《死体の突進/Corpse Lunge》や《絞首台の守部/Gallows Warden》を流し合ったみたいにね。僕はトップ8になれるかハラハラしながら待っていたんだよ。とは言っても最初の2ラウンドでOwenとMelissa(Melissa Detora)に負けてからだけどね。PauLoもトップ8になった、シューヘイはトップ8が係った最終ラウンドで負けてしまったしBenは9位だった。僕らのポッドには、1ラウンド目は負け、2ラウンド目は対戦相手がDQ、3ラウンド目はバイもらってトップ8に残ったヤツがいた。バイを貰ったのは彼はポッド内で一番ポイントが少なくて溢れたヤツだったからんだ。(訳注:David Kaliskiのこと。)

トップ8では上手くいかなくて、僕が思うにピックの仕方がとても悪かったようだね。
それに準々決勝の相手が初手で《血統の守り手/Bloodline Keeper》をピックしたのに何もしなかったんだ(It also doesn’t help when you see your quarterfinals oppoent open and windmill slam a Bloodline Keeper in the first pack.)。ドラフト中ほぼずっと青黒緑から2色を決めることができなくて、結局とても酷いデッキを組んでしまった。1ゲーム目では後攻を選択したら相手が2ターン目《錯乱した助手/Deranged Assistant》→3ターン目《血統の守り手/Bloodline Keeper》って動かれたけど、2ゲーム目はなぜか勝てた。

 3ゲーム目、僕には勝利に繋がるとても良いチャンスがあったと思うんだけど、それを台無しにしてしまった。先攻は対戦相手で、3ターン目の僕の場には《島/Island》、《森/Forest》があって手札には《恐るべき妄想/Frightful Delusion》があった。そこで僕は《島/Island》を場に出したんだけど、これがデカいミスで、対戦相手が《雲散霧消/Dissipate》を警戒したんだ。ここで別のカードを出してれば、次のターンに《血統の守り手/Bloodline Keeper》を《魔力の乱れ/Force Spike》できてたんだ。代わりに《森/Forest》を場に出してれば、相手はおそらく守り手をプレイしていただろうし、ゲームは全く違ったものになっていただろう。さらに、次のターンに対戦相手のクリーチャーに《感覚の剥奪/Sensory Deprivation》しようとして、誤って《恐るべき妄想/Frightful Delusion》を出してしまったんだ。だって絵が似てるんだもん...。2,3ターン後に僕は負けたよ。

 少なくともトップ8に残れた事は自信が付いたし、僕が既に広島で何を使うかを考えてた。水曜の午後にシューヘイの自宅に到着して、シューヘイはユウヤとMTGOで遊んでたけど僕はすぐ寝に入った。午前3時に起きて、シューヘイが5時に起きるまでただただ飲んでた。朝食を食べに出かけた後、一番新しいStarcity Openの結果を調べた。みんな僕らが使った緑単のコピーを使ってたようで、既に何度も回してて相手にしたときの戦い方も分かってたからその結果は良かった。Solar Flareが沢山いて青黒もいくつかいたけど、全体的に見れば《金屑の嵐/Slagstorm》とリセット呪文はとても少なかった。僕らはいくつかデッキを組むことにして、一日中プレイテストをしてた。青黒、赤単、緑単と白緑トークンを組んだ後、僕らはちょっと昼寝をすることにした。午後6時に起きたんだけど、プレイテストと時差ボケとの戦い、どちらの面でも最悪な時間だった。シューヘイはランニングをするということで、僕はMTGOで時間をつぶしてシューヘイの白緑でデイリーや8人トーナメントに出た。最初の10マッチくらいでNassif(Gabriel Nassif)に初めて負けた後、僕はシューヘイにGPで使うデッキが分かったと報告して、その日は終わり。

 次の朝に僕らは広島へ飛んで、会場で数ゲームこなしてから他の日本人プロ達と会った。ケンジ(津村健志)と会ったってのがとても驚きだったね、だって最近彼は多くの時間をマジックに割いてないんだ、学業で忙しくてね。日本のグランプリ会場内を歩くときはいつも、5人に一人がプロツアー優勝経験者か少なくともPoYかと思っちゃうよ。
シューヘイ、ユウヤ、ショウタ、ケンジ、オーイソ(大礒正嗣)、アサハラ(浅原晃)、モリタ(森田雅彦)、モリ(森勝洋)...カバレッジスタッフにもプロツアー優勝者のトモヒロ・カジ(鍛冶友浩)がいるんだ。唯一会えなくて残念のがカズヤ・ミタムラ(三田村和弥)で、彼はこの間の日本選手権で不運な出来事が起きた後、マジックから離れることを決めたんだって(The only person missing for me was Kazuya Mitamura, who decided to quit after some unfortunate happenings at last Nationals.)。チーフ(訳注:三田村氏のあだ名)、もしキミがこれを読んでいたら、少なくとも世界選手権には来てくれよ、みんなキミがいなくて寂しがってるよ。

 近くのホテルに到着して、部屋に入って約3秒後には僕は眠りについてた。深夜1時に目が覚めてから寝付けない、つまり僕はクソ長い一日を過ごしたってことさ。デイリーイベントで3-1したり8人トーナメントで勝ったりして時間をつぶして、デッキはとてもよくできてるように思えた。またもやこのデッキを使うようにと皆を説得してみたんだけど、みんなそれぞれが準備したデッキに執着してたね。これが僕らが使ったリストだ:

(リスト省略)

 シューヘイはメインの《踏み荒らし/Overrun》を1枚減らして《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を足してた。何か手を加えたいときはまず最初に抜くカードが《踏み荒らし/Overrun》だから彼は良い手の加え方をしたんだけど、最も当たると予想してた緑単に対して最高の働きをするから僕は3枚に拘ったんだ。このデッキと他のトークンデッキとの主な違いは、《清浄の名誉/Honor of the Pure》や《無形の美徳/Intangible Virtue》みたいな単体では何もできないカードが入ってない(《踏み荒らし/Overrun》は除く)ことだ。僕らが採用してる8枚の1マナカードとその他クリーチャー達は単体でゲームを勝ち取る可能性を秘めてる。《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》は現在のメタゲームにピッタリ合ってるカード、緑単は基本的にコイツを処理できないし青黒はカウンターしなければならないからね。《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》はブロック構築の頃からイカれたカードだったし、《霊誉の僧兵/Geist-Honored Monk》は装備品や何かを持った《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》をチャンプブロックできる飛行持ちトークンを与えてくれる。《刃の接合者/Blade Splicer》は対赤には良い働きをするし、出てきたトークンは《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》を一方的に殺す事ができる。残りのカードはプレインズウォーカーで、全体除去への耐性を付けてくれる。全てのコントロールデッキは《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》を殺すために4ターン目に《審判の日/Day of Judgment》もしくは《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith》を唱えてタップアウトするから、もしその後にガラクもしくは《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》を出せば、普通ゲームが終わっちゃうよね。《忘却の輪/Oblivion Ring》は全てに対して効く除去で、大抵は除去しなきゃとてもうざったい《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》や《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》みたいなカードを処理する。1マナ域のカードと《月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarch》を除けば、デッキ内の全てのクリーチャーとプレインズウォーカーが仲間を増やしてくれるカードで《踏み荒らし/Overrun》と相性もいいし、二段攻撃持ちをパンプするのも悪くない。初手の《月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarch》はとても悪く思えるけど、1マナ域のカードを引けなかったら2ターン目に何かプレイできるカードが必要になるんだ、ホントだよ。《不屈の自然/Rampant Growth》や《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》を検討したけど、どちらも酷く思えたし月皇はクリーチャー戦ではとても良かったんだ。新ガラクがあるときの《迫撃鞘/Mortarpod》はすごい。だって全ての接死持ちトークンがタイタンや《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》を殺せるようになるんだからね。トーナメントを通してサイドボードは僕にとって素晴らしいものだった。僕は4枚差しは好きじゃない。こんな感じに差すことで沢山のカードを採用することができるし、それぞれのデッキに合わせた対策カードを使うことができる。サイドボードの大半は見て分かるとおりだ。《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》と《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》は《ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursed》の教示者能力を使いたいとき用のカードだ。

 本番では、僕とシューヘイは4ラウンド目で対戦しなければならなくて、僕の方が負けるかな―と思ってた。だけどシューヘイは土地ばっかり引いてたし、タイミング良く出した《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》がゲームをひっくり返してくれた。これがこのデッキの問題点の一つ―このデッキはマリガンをたくさんするってところだ。スローハンドをキープすべきでなく1ターン目にマナクリーチャーを出せる手札をキープすべきだ。だけどそれは大してことじゃないんだ。だってキミが引くカードは他のデッキよりも優れたカードなんだから、マナバードから《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》→《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》もしくはガラクと展開するのに手札の量は問題じゃないんだ。1日目の残りの試合もとても良くて、ミラーを1回、青白Humansが2回、緑単を1回に赤緑Rampを1回を制したんだ。

 夜は広島に住むケンジの家で過ごした。2,3時間寝た後、また午前2時半に起きた。

 2日目は青白Humansを立て続けに倒したんだけど、僕はこのマッチアップにはとても自信があった。こっちの呪文はとてもパワフルだしクリーチャーはデカくて良質、相手が持ってるカードは《宿命の旅人/Doomed Traveler》、《清浄の名誉/Honor of the Pure》、《マナ漏出/Mana Leak》と残りはマリガンしたくなるようなカードだからね。次のラウンドは緑白のミラー戦で《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》を入れるというミスサイドボーディングをしちゃって負けたけど、13ラウンドに青白Humanに勝ってトップ8を確定させた。このペアリングに不満を言うことなんて決してないけど、トップテーブルは初期ラウンドでrampデッキを倒してきた白クリーチャーの群れにしか見えなかったね。2度のIDをして僕は8人の中に残った。トップ8で最も有名なプレイヤーはアキラ・アサハラだったよ。

 準々決勝ではBant-Podを対戦したけど、このマッチアップは予期してなくて何もアイデアが浮かんでなかった。僕に与えられた対戦相手のデッキリストを見る時間は3分、僕のデッキリストは一日中日本公式サイトにアップされっぱなしだったのにね。1ゲーム目と2ゲーム目の両方で5枚までマリガンした時は、こりゃダメだなと思ったけど、幸い、僕のドローは前述のとおり良いカードばかりだったし、相手がなんとか《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》を場に出しても彼のライフはとても少なかったし僕にはまだ3体のクリーチャーがいた。エルズペスは死んだけど、《踏み荒らし/Overrun》で彼を倒す事ができた。3ゲーム目は《極楽鳥/Birds of Paradise》から相手のランドを《忘却の輪/Oblivion Ring》し、3ターン目にはもう一枚の輪で別のランドを忘却して、エルズペスへとつなげた。(訳注:後述します。)

 準決勝と決勝はカバレッジ(*URL2)をチェック(czech)。

 決勝はとても接戦で、最初の2ゲームは僕も相手も良い引きをしてた。で3ゲーム目は先攻で

《森/Forest》
《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》
《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace》
《刃の接合者/Blade Splicer》

と2枚の白カードの手札でキープしたんだ。土地を引けなかった2ターン目は《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace》を置いた。このプレイは《四肢切断/Dismember》で終わっちゃうプレイだけど、もし彼が持っていなければ後2ターンで彼は死んじゃう。《忘却の輪/Oblivion Ring》があれば別だけど、どっちにしろ輪は剣に撃たなければならない。彼は最後のドロー後に「oooooooh」と興奮して、それを聞いて僕は《四肢切断/Dismember》を引いたのかなと思ったけど、幸運なことに彼が引いたのは《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》だったし、僕のクリーチャーがプロテクション白を持ってることを理解できてなかったんだ。このプレイは《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》さえも弄んでしまうプレイだったのさ。

 GPが始まるときはトップ32にで2ポイントゲットかなーと期待してた。けど今は(最後の)「プレイヤー・オブ・ザ・イヤー」レースでOwenと2ポイント差で、世界選手権では何が起きるか分からない。構築戦のGPで優勝したこと、それに日本で優勝できたことがもう本当に気分が良いよ。

 組織化プレイの変更について話したかったけど、ちょっとタイミングが遅れちゃってるし、この記事(*URL3)でPauloが上手く問題点に焦点を当ててるしね。なぜWOTCが変更を行ってるのか、どうしてこの変更を行うに際して、こんな甘い見かけでくるむようなやり方でやるのかなんて想像がつかないけど、プロやFNMに参加するプレイヤーに拘わらず、僕はこの変更で喜んでる人なんて一人もいないと思うね。

サイドボードガイド

UW HUMANS

 このマッチアップはイージーマッチで、トーナメントでの対戦成績は6-0だった。こっちのカードの方がデカくて有能だし、唯一の負けパターンは《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》もしくは《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》に《天使の運命/Angelic Destiny》が付けられた時だけだね。


(IN&OUT省略)

 《天使の運命/Angelic Destiny》や《忘却の輪/Oblivion Ring》を確認したりサイドボード後の剣が予想される場合は、2枚の《帰化/Naturalize》を入れたくなるのは間違いないが、《清浄の名誉/Honor of the Pure》しか入ってないのが確実なら《帰化/Naturalize》は抜くべきだ。

GW TOKENS(ミラー)

 このマッチアップはなによりも先手を取ること、よりアグレッシブなスタートを切ることにつきる。先に《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》で攻撃するか対戦相手のマナクリーチャーをガラクで殺した者が勝利するから、状況に応じてマリガンしよう。最初の数ターンでマナクリーチャーを殺す事が重要だから《踏み荒らし/Overrun》を抜こう。結局はクリーチャー対クリーチャーなのだから《踏み荒らし/Overrun》を抜くことは良くないように見えるけど、このマッチアップはとても展開が早いから、唱えられない《踏み荒らし/Overrun》は何の仕事もしないんだ。僕は剣をサイドボーディングするのは好ましくないと思ってる。僕らがしたいことである「相手より先に《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》で殴ること」や「ガラク/《迫撃鞘/Mortarpod》でマナクリーチャーを殺すこと」に関係がないからね。
十字軍を数枚残すのは良いことだよ、だってガラクをすぐに殺すことができるからね。

(IN&OUT省略)

 後攻では《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》をもう一枚残して《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》を抜く。

緑単RAMP

 こちらも素晴らしいマッチだ。2ターン目の十字軍でたいていの場合相手は死ぬ。もし相手のデッキの回りが良くても、劣勢をひっくり返す《踏み荒らし/Overrun》がある。サイドボード後は《原始のタイタン/Primeval Titan》や《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》に対する解答が増えるから、《踏み荒らし/Overrun》を1枚抜くのが良い。《月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarch》は仕事はしないし、エルズペスは遅すぎるんだ。

(IN&OUT省略)

赤緑RAMP

 《金屑の嵐/Slagstorm》があるから、嵐の中に突っ込まないように気をつけよう。
後攻で3枚目の《踏み荒らし/Overrun》を抜いても良いけど、僕は1枚残すのが好きだね。
《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》は《金屑の嵐/Slagstorm》に対して相性が悪い。サイドから入れても良いけど、できる限り唱えるのを待つということに注意しよう。ガラクはコストが軽く早いし、タイタンを取り除ける脅威はこいつだけだ。タイタン用に《忘却の輪/Oblivion Ring》を温存すると、状況はさらに良くなるに違いない。

(IN&OUT省略)

青黒コントロール

 このマッチアップは優劣どちらにでもなる。しかし重要なのは、こちらの脅威を土地が立ってる相手に突っ込んでカウンターを誘うことだ。もしそれをしなければ、相手に自由なターンを与え、《熟慮/Think Twice》や《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》でカウンターをさらに引く機会を与えるだけだ。相手は十字軍を処理するのが難しいし基本的にプレインズウォーカーをやっつけることはできない。サイドボード後は、《漸増爆弾/Ratchet Bomb》、《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith》や《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》といったカードを入れてくる。呪いが実はとても厳しい。サイドボード後のゲームをたくさんプレイしてるけど、このカードにはとても失望させられるね。でも対十字軍、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》や剣には効かないし、プレインズウォーカーに対処できないという問題の解決にもならない。それにこのカードが出るまでに《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》でパンプする機会もあるしね。

(IN&OUT省略)

SOLAR FLARE

 青黒と同じサイドボーディングで、違いは2~4枚の《審判の日/Day of Judgment》とリリアナが入ってて相手にするのがとても厄介だというところだね。たいていの場合ゲームは長期戦になるけど、結局はプレインズウォーカーで相手をやっつけることになる。必要がなければただガラクやエルズペスを相手のカウンターの餌食にしてはいけないし、4ターン目の《審判の日/Day of Judgment》でタップアウトするまで待つことだね。

赤単

 サイドボード後は、7枚の除去(とガラク)と2枚の剣を加えてよりコントロールデッキとして動く。

(IN&OUT省略)

(マチュピチュでの集合写真)

 今シーズンChannelfireballのみんなが良い成績を残してることもチームが様々な国から成っていることも素晴らしいよ。僕もその一員になれてることに感謝してるし、競技マジックがずっと続くことを願ってるよ。

*URL1
http://en.wikipedia.org/wiki/Macchu_picchu

*URL2
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gphir11/welcome

*URL3
http://www.channelfireball.com/articles/pvs-playhouse-organized-play/
コメント欄にJon Finkelによるコメントがあるけど、本当に本人なのか。


Owen TurtenwaldによるWisconsin States優勝レポートはこちら
http://www.channelfireball.com/articles/owens-a-win-winning-states/


Organized Playについては様々なプロが記事を書いているので参考までにURLを載せておきます。
Brian Kibler
http://www.starcitygames.com/magic/misc/23063_The_Dragonmasters_Lair_Upheavals_In_OP.html
Patrick Chapin
http://www.starcitygames.com/magic/misc/23073_The_Time_To_Act.html
Conley Woods
http://www.channelfireball.com/articles/breaking-through-breaking-point/


>3ゲーム目は《極楽鳥/Birds of Paradise》から相手のランドを《忘却の輪/Oblivion Ring》し~
原文はIn game 3 I went Birds into Oblivion Ring on his land, another Ring on another land in turn 3 and followed that with Elspeth.
実はほぼ原文通り訳したわけで、コメント欄でも「意味分からん」「ランド=マナクリーチャーでしょ」という声があったんですが、LSVのコメントによればどうやらJuzaのジョークらしい。
なぜこんなジョークを書いたのかというと、まず公式英語カバレッジのラウンド11のFeature Matchで、
Mirran Crusader provided a large enough threat that Juza was forced to place it in an Oblivion Ring. When Satou replaced it with a Geist of Saint Traft, Juza probably wished he had the Oblivion Ring back.
拙訳:《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》の脅威にJuzaは《忘却の輪/Oblivion Ring》を使わされた。佐藤が十字軍の後釜として《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》を出したとき、Juzaは「《忘却の輪/Oblivion Ring》戻ってこい」と願ったことだろう。

と書かれており、同じく公式カバレッジの準決勝でも、
When Juza dropped an Oblivion Ring to push Sen~or Traft out of the way, Satou was content to move to game two.
拙訳:Juzaが《忘却の輪/Oblivion Ring》でセニョール《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》を追い出した途端、佐藤はゲーム2への準備を始めたのだった。

と書かれている。
実は両カバレッジはNate Priceによって書かれたものであるが、準決勝の日本語カバレッジを読むとトラフトをO-Ringしたという記述はどこにもないので、おそらくラウンド11はNateの凡ミスで、準決勝の方はNateに自身による自虐ジョークだったのだろう。で、Juzaがジョークを書いたのはNateがCFBメンバーだからCFBの記事で揶揄りたかったのだろう。(Nateがメンバーは勘違いでした)
と推測したんだけど、もしかするとJuzaが以前テストプレイか何かで凡ミスしたのをNateが2度揶揄っただけなのかも。

自信のない訳は()にて英文を補足しております。その他なんかおかしくね?という箇所が在ればバシバシコメントください。

個人的にPoYはJuzaに獲ってほしいと思うのです。
拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。

The Danger Of Cool Things....
by Chad Ellis
01/01/1999
http://www.starcitygames.com/magic/fundamentals/3689_The_Danger_Of_Cool_Things.html

訳注:この記事は1999年に書かれているため、マナバーンなど現在のルールにはない事柄が登場します。

 マジックで最も楽しい物事の一つって、クールなプレイをすることだよ。俺は決して忘れないね、対戦相手(しかも次のターン死ぬ予定の)に、黒指定の《ちらつき護法印/Flickering Ward》を1体しかいない彼のクリーチャーに付ける→《エヴィンカーの正義/Evincar’s Justice》を唱える→護法印を戻す→護法印を赤指定でクリーチャー付ける→生き残ってる俺の唯一のクリーチャー(《低地の巨人/Lowland Giant》)をすり抜けた彼のクリーチャーが俺を殴り殺した試合を。そしてまた、(次のターンに死ぬ予定の)俺がシャドーで殴って、《スパイクの飼育係/Spike Feeder》による相手のライフゲインを《阻止/Interdict》して勝った試合も忘れないだろう。

 クールなプレイの成功ってのがコンボプレイヤーをプレイ手順に忠実にさせる大きな要因の一つじゃないかと俺は思ってるんだ。クリーチャーを唱える事、呪文を打ち消す事、《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》を《解呪/Disenchant》することと、無限マナを生み出す事、《モグの狂信者/Mogg Fanatic》を237回投げること、1000000/1000000の《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》で殴る事や相手をロックすることを比べちゃいけない。《刈り取り/Reap》/《虹の色/Prismatic Lace》や《金切り声のドレイク/Shrieking Drake》/《侵入警報/Intruder Alarm》/《自然の反乱/Nature’s Revolt》みたいなひどいコンボでさえ手を緩めるのは難しい。

 俺はひどいデッキのことを話したいんじゃないんだよ、けれど俺はクールなプレイをすることへの期待にとりつかれているがためにゲームを落としたり大失敗する羽目になるという癖のあるマジックプレイヤーのことについて話したいんだ。

 まずは俺がプロツアーニューヨークへの権利を獲得したPTQの準々決勝で起きた事から話すことにしよう。Mo Gilmoreという奴のスライとの1ゲーム目のことだ。俺のライフは1でMoのライフは18という状況で、俺は《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》を引いた。そのとき、俺に好機が訪れた:俺は《暗黒の儀式/Dark Ritual》/Will/Ritual/《Hymn to Tourach》/《強迫/Duress》を使える状況だ(*1)。こちらの場にはアンタップ状態の《呪われた巻物/Cursed Scroll》と2枚の《拷問台/The Rack》がある。Moの手札が空(で場にクリーチャーはなし)であれば、ScrollとRackで死ぬまでに火力や《モグの狂信者/Mogg Fanatic》を引くための彼のターンはわずかしかない。

 Moの手札は3枚だと思いながら俺はこの好機について考えてた...けれど、実際に確認したら彼は2枚しか持ってなかったんだよ。そしたら俺は急に上手いプレイをしようとしちゃったわけ。《強迫/Duress》を無駄遣いしない事にしたんだよ、Moが火力でもクリーチャーでもない呪文(《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》や《Fork》)を引く可能性も0ってわけじゃないし、俺がさらに《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》を引くこともありうるわけだから、どっちに転んでも《強迫/Duress》は役に立つからね。《闇の旋動/Spinning Darkness》を使う機会も得られうるわけで、墓地の《強迫/Duress》が必要になるかもしれない。

 ここで簡単な質問だ:あなたはライフが1の状態で《暗黒の儀式/Dark Ritual》→《Hymn to Tourach》とプレイしてターンを終えました。さて、何が起きる?答えはマナバーンだ。Moの次のドローは《モグの狂信者/Mogg Fanatic》だったから、この行為はたいしたことではなかったけれど、俺は上手くやることに夢中になってて、最初に考えたWillのプランの時には分かってた「マナバーンを避けるためにhymnとduressを両方プレイする必要がある」ってことを完全に忘れてたんだよ(*2)。

 さて、お次はSecret Forceで参加したPTQの結果についてJamie WakefieldがDojoに書いた最新の記事「Super Lucky Guy(*3)」だ。ファッティキング(the King of the Fatties(*4))はこう言っている:
 Johnが《モグの狂信者/Mogg Fanatic》でブロックして、fanaticを俺に投げ飛ばしたんだ。俺は《自然の秩序/Natural Order》でトリケラトプス(これは実際に存在するカードではなくて1/1の苗木トークンのことであるーJamieは恐竜のトークンを使う事で有名なんだ-by The Ferrett(*5))をサクって追加の《新緑の魔力/Verdant Force》を場に出した。相手は《神の怒り/Wrath of God》をトップデッキするかもしれないんだから、このプレイはバカげてるんだけど、そのことに気づいたのはOrderプレイしたのとほぼ同時なわけ。注意して(Wake up)抜け目なくプレイしろよな、俺(Wakefield)!!!

 Jamieはトークンを沢山出すっていう愉快な事に手を伸ばしたのと同時に、《神の怒り/Wrath of God》で2体の《新緑の魔力/Verdant Force》を失いうるという状況に自分を置いてしまったわけだ。ゲームをもぎ取るのは《新緑の魔力/Verdant Force》1体で十分なんだし、《自然の秩序/Natural Order》を温存してれば《神の怒り/Wrath of God》喰らっても2枚目のVerdant用のOrderがあるから、Jamieが認識してるようにこれは明らかにバッドプレイだ。

それでは2つめの例、クールにプレイする事に集中したことでJamieの判断がブレてしまった例だ。さて、再びJamieの言葉を引用するぞ:
 俺はアンタップして、《自然の秩序/Natural Order》を引いた。場に俺のクリーチャーはいなくて、手札に土地は1枚、《呪われた巻物/Cursed Scroll》1枚が場にある。
俺は3枚目の土地を場に出した。うーん、これは良くない。俺は巻物を起動する事ができるが、もし起動したら、対戦相手は俺が《自然の秩序/Natural Order》を持ってることが分かってしまうし、相手はすぐにOrderを処理しなければならない...。

俺が勝つ唯一の道について、俺は考える。もし《花の壁/Wall of Blossoms》を引いて、《花の壁/Wall of Blossoms》で土地を引いたら、その土地をプレイする。次のターン、壁をサクって、史上最高のファッティを場に出し「俺:ぶっ飛ばしてやんよ、相手:クソうらやましいぜ!!!(*6)」。

この緻密な考えをめぐらしている間、対戦相手は俺に《呪われた巻物/Cursed Scroll》(《Demonic Consultation》指定)する。彼はアンタップし、そして《鋼のゴーレム/Steel Golem》で俺を攻撃。

マジかよ-俺は《花の壁/Wall of Blossoms》をトップデッキしてすぐにプレイ、そして土地を手に入れる。

死にかけてる俺(*7)。実際にこうなった。

次のターンに-俺はアンタップして、《自然の秩序/Natural Order》、あぁそうだ、勝ちだ。

対戦相手は《Demonic Consultation》指定で俺にScroll、そしてアンタップ、ドロー、

バカヅキ野郎「壁を《悪魔の布告/Diabolic Edict》」

 キミはJamieのミスが何か分かるかい?彼はOrder/Forceコンボに気持ちが向かってて、《悪魔の布告/Diabolic Edict》をトップデッキした対戦相手がツイているんだと考えている...。その対戦相手は《呪われた巻物/Cursed Scroll》してるんだよね、《Demonic Consultation》でね!彼がEdict以外のカードを引いたと仮定してみよう。Jamieはアンタップ、《自然の秩序/Natural Order》して...

負けだ。

 「キミのディスカードフェイズに、《Demonic Consultation》をプレイ、指定は《悪魔の布告/Diabolic Edict》」。簡単な事だ。Consultationをプレイできない理由がない限り、Jamieのプランは必然的に勝つための真のチャンス(2枚目のクリーチャーを引けば、Forceはプロテクション(Edict)を得る)を台無しにしているのだ。たとえJamieが《自然の秩序/Natural Order》をプレイする前に対戦相手が(意地悪でjamieをScrollで対象にとって)既にタップアウトしていたとしても、彼はアンタップ→アップキープにConsultation→Edictできる。アクティブプレイヤーである彼は、Jamieの《新緑の魔力/Verdant Force》がトークンを出す前にやりたい事を何でもできるのさ。

 俺はJamieの投稿やファッティで勝つための彼のデッキや決断力が大好きだよ。彼が”純粋な”コントロールデッキを使い始め、本当は彼はコントロールプレイヤーであることや彼が楽しむのにデカいモンスターはいらない、ただの丈夫なクリーチャーなだけだということに気付く日が来るのを俺は楽しみにしている。しかし、これと同じくらい俺はSecret Forceを使うという彼の決断さえも「クールなプレイ」問題にとりつかれているのではないかと思っているのさ...。彼はマジで《自然の秩序/Natural Order》で《新緑の魔力/Verdant Force》を呼んでテーブルに恐竜トークンを置きたいようだが、だが一方で観客は彼を見て笑うし、彼の対戦相手でさえもこのありえないビートダウンににやにやせざるをえないんだよね。

 同様に、Poxとマッチアップに関するJamieの分析はPoxに対して彼の採用する呪文がいかにすばらしいかを示しており、そしてHymnがどれだけタフなカードなのかと対戦相手が手にした幸運について述べている。彼にとって良いマッチアップだったのかとか、対戦相手がラッキーだったのかについての議論はしないが、彼は客観的ではないようだね。

(訳注:ここでJamieの採用カードに対するコメントを引用して、それに対してChadがコメントしていますが、元記事ではそれが分かり難いので、Jamieの記事からの引用を区別するために勝手に枠で囲っています。)
一方で、これについて考える。俺のデッキのすべてのカードがPoxに対して相性が良い。
《新緑の魔力/Verdant Force》-生まれながらのプロテクション(PoxとEdict)

それはそうだが、こいつを場に出す唯一の方法は《自然の秩序/Natural Order》からであり、(先に述べたように)プロテクション(Edict)を得るには2体のクリーチャーが自分の場にいる必要がある。
《花の壁/Wall of Blossoms》-手札を消費することなく《鋼のゴーレム/Steel Golem》をブロックできるし、《拷問台/The Rack》はダメージを与えない。

確かに良いカードだ...。俺は《花の壁/Wall of Blossoms》を使うデッキとやるときはゴーレムをたまにサイドアウトする。といっても、Scrollや《葬送の魔除け/Funeral Charm》がゴーレムの攻撃を通してくれるけどな。
《アクリディアン虫/Acridian》-《鋼のゴーレム/Steel Golem》をブロック

《花の壁/Wall of Blossoms》を参照。言っておくが、ゴーレムのメインの役割は、ハンデスしたりScrollする間、対戦相手の攻撃から身を守る事であるということを忘れないでほしい。ゴーレムを攻撃できないクリーチャーに2マナを2度費やしてくれるんなら、こっちとしてはそれで十分なんだよ。
《自然の秩序/Natural Order》-ライフ、モンキー(訳注:the monkey:おそらく小柄なクリーチャーのこと)、超ファッティを手に入れる

Orderのコストは4。《強迫/Duress》のコストは1。Hymnのコストは2.ConsultationとHymnの合計コストは3。OrderはPoxを相手にするのに頼りにならない。
エルフ達-Poxの軽いランデス要素に対抗するためのマナを供給

そのとおり、それには同意するが、《葬送の魔除け/Funeral Charm》やScrollやサイドボードの大半はエルフを破壊できる。
《呪われた巻物/Cursed Scroll》-Poxがこちらの手札を空にするとき、このカードはすばらしい

これに対して言いたい事はないね...PoxはScrollを使う対戦相手が好きではないし。
《忍び寄るカビ/Creeping Mold》-説明が必要かい?

そうだ、そうだよ、やってくれよ。Hymn、《悪疫/Pox》やエルフ用除去のせいでマナコスト4の呪文を唱えるのは難しいし、《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》で再プレイできるアーティファクトとマナコスト4のカードの1対1交換はPoxに対して強みにはならない。俺の《拷問台/The Rack》に《忍び寄るカビ/Creeping Mold》だって?Ritual→Will→Ritual→Hymn→Rack...。俺たちはふりだしに戻るのさ、二人とも手札は少なくなってるけどね。

 Secret Forceのサイドボード(訳注:《窒息/Choke》*3, 《雹の嵐/Hail Storm》*3, 《エメラルドの魔除け/Emerald Charm》*3, 《生の躍動/Lifeforce》*2, 《崩壊/Crumble》*1, 《再入植/Repopulate》*3)にもPoxに対して効き目のあるカードが採用されているが、3枚の《エメラルドの魔除け/Emerald Charm》と2枚の《生の躍動/Lifeforce》は本当に《Dystopia》、Edict、《非業の死/Perish》などのPoxがサイドインしそうなカードよりも勝っているだろうか?エルフが《仕組まれた疫病/Engineered Plague》されたら?Secret Forceは有効牌(hoser)をトップデッキできる...。Poxは有効牌かConsultationをトップデッキすることができ、最も必要となるカードを手に入れることができる。2ターン目《生の躍動/Lifeforce》は強いが、ほとんど1ターン目に《強迫/Duress》するけどね...。そうでなくても、緑2マナを確保していなければ、次のターンにこちら側は《Dystopia》をぶつけるだろう。

 Jamieを叩きたいわけじゃない...。前に言ったように、俺は彼が好きだからね(といってもRob(訳注:Rob Dougherty?)やMichelle(訳注:Michelle Bush?)に対する彼の愛情と同じくらいってわけではないけど)。俺たちは時々自分のデッキから繰り出せるクールな物事に夢中になって客観性を失い、対戦相手ができる事を忘れてしまうことがあるってことを俺は主張したいだけなんだよ。

 最後の例は、つい先日行われたPTQボストンのベスト8のマッチからだ。俺の友達のTerryはRec/Sur(《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》+《適者生存/Survival of the Fittest》)を使い、《呪われた巻物/Cursed Scroll》や《砂漠の竜巻/Desert Twister》が入ってない緑単と対戦している。言い換えれば、リアニした《スパイクの織り手/Spike Weaver》やその他数あるTerryの脅威に対する解答がないって事。このマッチは不戦勝だ。

 Terryはゲームを完全に支配されていた。彼の場には織り手がいて、墓地には最高のクリーチャー達が、手札には《生ける屍/Living Death》と《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》がある。織り手で《ネクラタル/Nekrataal》を釣ることもできるし、Deathを唱えたりなんでもできた。対戦相手は彼に勝ち目がないのは気付いていて、彼が時間を稼ごうとしているだけだと主張している。何が起きたか?俺の推測だが、Terryはすばらしい《生ける屍/Living Death》を唱えることに固執していたようだ...。皆が驚嘆する《生ける屍/Living Death》にね(*8)。彼は《Krovikan Horror》場に戻し、自分の場にあるクリーチャーをサクったんだよ、《生ける屍/Living Death》を唱えるのに必要な《極楽鳥/Birds of Paradise》2羽も一緒にね。

 やや不思議な事だが、Terryは次のターンまで生き残っていた。彼の場には《根の壁/Wall of Roots》と3枚の土地があり、織り手で《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》して時間を引き延ばす事もでき、新たな解決策を見つけるためのSurvivalも場に残っていたので、彼の首はまだ繋がっていた。だがしかし、今はない《生ける屍/Living Death》を唱えるチャンスについてまだ考えていたようで、黒マナを出さないカードを引いた彼は投了したのだ。

 「クールなプレイ」問題に罹らない者はほとんどいない。俺たちは皆コンボや素晴らしいプレイをひらめくことが好きだが、(少なくとも競技的観点から言えば)重要なのはゲームに勝つ事だということを忘れてはいけない。もし《生ける屍/Living Death》が勝つために必要であれば、プレイしろ。もし勝ちプランを思いつき、土壇場になってプランをさらに良いプランにしたくなったなら、元のプランの方が優れている点が無いかどうか(俺の場合でいうと、マナバーンとか)についてちょっと考えるんだ。もしキミの勝ちがほぼ確定しているときは、対戦相手がキミの勝ちを妨害する手段を持っているかどうか(たとえば《悪魔の布告/Diabolic Edict》をConsultするとか)について考え、もしその妨害手段に気付いているならば、他のやり方で勝ちを得るよりよいチャンスがあるかどうかを考えるんだ。何よりもまず、自分が何をやってるのかってことを確認することに時間を使って、対戦相手に余計なチャンスを与えないことややりたい事をするために突飛なことをしないことに気をつけようじゃないか。

Hugs,
Chads of MephistophEllis
Team Diesel
Team Your Move Games

註釈や今回分からなかった箇所etc.
*1
I can Dark Ritual/Will/Ritual/Hymn to Tourach/Duress.
手札にRitual*2, Will, Hymn, Duressがあるともとれるし、Ritual→Will→(以下、墓地より)Ritual→Hymn→Duressとプレイできるともとれる。たぶん後者なんだろう。

*2
I was so happy about how clever I was being that~(以下省略)
thatより前を上手く訳せてないような気がする。

*3
Super Lucky Guy
引用元であるJamieの記事"Super Lucky Guy"の冒頭より(拙訳)
http://web.archive.org/web/200012052105/http://www.thedojo.com/column/col.990311jwa.html
"Super Lucky Guy"はもちろん、トーナメントで1日中すばらしい引きをするヤツのことで、普通対戦相手のことを言う。Super Lucky Guyは単に対戦相手を打ち負かすヤツのことも指す。みんな分かっていると思うが、俺たちがゲームを落とすのは対戦相手が超ラッキー(Super Lucky)だからだ。

ちなみにDojo日本語化計画なんていう戯れ言は、この記事を探してる間に思いつきました。特にやる気はありません。

*4
the King of the Fatties
Dojoで連載されていたJamie Wakefieldsのコラム。
ちなみに"Super Lucky Guy"よりも後に書かれた"Its all about the Dinosaurs"にてChadの記事について述べてます。
http://www.geocities.ws/lil_koen/Reports/JamieWakefield.html

*5
The Ferrett
SCGのwebmaster。偶に記事も書いてる。

*6
F**KING WRECK YOU - YOU SUPER LUCKY GUY!!!
super lucky guyは相手の事を言うのだから、会話だと予想。

*7
I’m lyin, I’m dyin.
lieは横になるの方のlieだとは思うので、絶体絶命みたいな感じだと予想。
ggっても見つからなかったのでこれまた適当。

*8
A Living Death for the epics.
for the epicsをどう訳せば良いか分からず、なんかそれっぽい感じに。


この記事は
「先人に学ぶ: すべてのマジックプレーヤーが読むべき最上の記事(Braingeyserより訳を引用)」
Standing On The Shoulders Of Giants: The Classic Articles That Every Magic Player Must Read
http://www.starcitygames.com/magic/fundamentals/3744_Standing_On_The_Shoulders_Of_Giants_The_Classic_Articles_That_Every_Magic_Player_Must_Read.html
にて「上手くプレイするために読むべきもの(Brain(ry」として紹介されている記事です。翻訳されていなかったようなので訳してみました。半分くらいは有志によって既に訳されているのですが、まだ訳されていないものたくさんあるのでそれをメモ代わりにここに記しておきます。(誰か訳してくれないかなー)

The Control Player’s Bible, Parts I - XV(Iはどえらいもんが訳されています。)
The Archives Of Sheldon K. Menery
Stuck In The Middle With Bruce
The School Of Sligh-Kimes
The Schools Of Magic (Principles Of Deckbuilding, A Theory Of Deck Speed, The Art Of Sideboards)
Is This Your Card?
Sullivan Library: How To Do Your Own Metagame Analysis
Peace Of Mind: Any Given Sunday, Part 3 - Building God
Building God, Part 4: Playtesting, Tweaking, Conclusion

半分と言ったもののThe Control Player’s BibleやThe Archives Of Sheldon K. Meneryはクソみたいな量。
私は次はIs This Your Card?を訳そうかなと思っております。
------------------------------
以下、雑記

データにお金を費やしたくない(これは音楽にも言える)ので、MOはアカウント作ったきりなんですが、
最近ふと、プレイング磨くなら近くにショップや相手のいない私にはMOぐらいしかないなと思うようになりましたが、先行き不透明。

ultra proから出たプロフィットスリーブってプラチナムスリーブと同じ素材らしいけど、どんな感じなのだろう。

Daily Deck Listはやろうやろうとは思っていてもやる気がでない。
PV’s Playhouseの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。
ちなみにポマ山さんが既に訳されているので、そちらを是非ご覧ください。
http://mogemoge.diarynote.jp/201106042253191449/

PV’s Playhouse -- The Day Rhode Island Stood Still *4th*
http://www.channelfireball.com/articles/pvs-playhouse-the-day-rhode-island-stood-still-4th/

ラウンド9までの拙訳はこちら
http://gotcha.diarynote.jp/201106051300168720/

ラウンド10:Owen Turtenwald

 このラウンドはフューチャーマッチで、ここ(http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gppro11/day2#1)で読むことができる。

 1ゲーム目、彼は2マリしたけど、僕が彼の場のものに対処するためのカードを必要としているときに《対抗呪文/Counterspell》を固め引きしたせいで、彼は僕を打ち負かすのに成功した。2ゲーム目、僕らはおもしろい状況に出くわした-彼には《翻弄する魔道士/Meddling Mage》(《壌土からの生命/Life from the Loam》を指定)があり、僕の手札は良いカードで満たされていた。彼の3ターン目終了時、僕は《渦まく知識/Brainstorm》して2枚カードを戻したが、フェッチランドを切らず、代わりに2枚目の《破滅的な行為/Pernicious Deed》を場に出した。僕のプランは自分のターンに彼の《Tundra》を《不毛の大地/Wasteland》して、それから、もしレスポンスで《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を出してきたら、《破滅的な行為/Pernicious Deed》(は《翻弄する魔道士/Meddling Mage》と《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を殺せるから、その時点のベストカード)を引くつもりだった。もし《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をプレイしてこなければ、《破滅的な行為/Pernicious Deed》は僕の手札にある除去よりも悪いカードなので、フェッチでシャッフルするつもりだった。すべてプラン通りに進んで、彼は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を持っていたけど、彼のサイドボードに入っているとは思ってなかった《真髄の針/Pithing Needle》を次のターンにプレイされ、《行き詰まり/Standstill》で蓋をされたことで、すべてが崩れ落ち、僕は自分の除去を彼のクリーチャーと《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》に使うための十分な時間を得ることなく終わった。

0-2
9-1

ラウンド11:Merfolk

 1ゲーム目はとても簡単で、ほとんど覚えてない。2ゲーム目は本当に面白く、とはいっても、彼に《破滅的な行為/Pernicious Deed》指定の《真髄の針/Pithing Needle》を出されたからだけど。これは僕たちが考慮していたプレイであり、ほとんど《化膿/Putrefy》で対処していたが、結局唯一の解答が《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》1枚になった。幸運なことに、手札にこのカードがあったけど、十分な余裕がなかった-5枚の土地があるのに、黒マナソースが1つしかなかったから、僕は彼のクリーチャーを除去するのに時間を費やさなければならず、そうしなければクリーチャー達に殺されてしまう。出したターンの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》でトップをチラ見、一方彼はジェイスに攻撃することはなかったんだんだけど、これは今思えばおそらく誤りだろう、ドローステップを与えることになったのだからね。

 僕はとても慎重にゲームをプレイし、彼の《真髄の針/Pithing Needle》を《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》して、《破滅的な行為/Pernicious Deed》で彼のすべてをぶっ壊した。サイドから入れた《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》(これはベストなサイドではないね、もしこっちが先にラワンを出したら力を発揮しないからね-僕はマーフォークは《四肢切断/Dismember》を入れるべきだと本気で思ってる、《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》や《平和の番人/Peacekeeper》を処理できるからね。僕らがサイドボードに《セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress》じゃなくて除去に枠を割いたのは《四肢切断/Dismember》が理由だったんだよ、《破滅的な行為/Pernicious Deed》に触れないから《真髄の針/Pithing Needle》も採用する方が良いかもしれない)を彼は場に出した。

 危険が去った後、僕はね、ややいい加減にプレイしだした。これは僕の最大の悩み、とは言い過ぎだけど最大の悩みの一つかな-僕が劣勢でとても注意深くプレイしなければならないときは、その通り注意深くプレイするんだけど、僕がとても優勢で勝ちが見えているときはいい加減にプレイする、これは僕が直さなければならない所だね。このときはね、相手の手札は2枚で4枚土地が立っているとき、ライフが1の僕が3体の《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》で攻撃するために土地を全部タップしたんだ。2体のみで攻撃して、彼を倒すの1ターンを遅らせることもできたんだよね、そうすれば彼が何かたとえば《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》なんかをプレイしてきたときに対処することができるからね。普通のマーフォークが《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を入れてるなんて思ってないけど、僕は何でこんなリスクを冒すんだろうか?相手が引いてきたどんなカードでも対処できるときに、彼を1ターンでも早く倒すことで何が得られるのかっていう話だよね...

2-0
10-1

ラウンド12:Goblins(え、Goblinsが10-1!?)

 1ゲーム目は彼が場に出したゴブリンすべてを殺戮した。惨くてごめんね。

 2ゲーム目の僕はキープすべきではないトロい手札をキープして、3回《不毛の大地/Wasteland》で割ったにもかかわらず、対戦相手は《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》をプレイするために必要なマナを手に入れ、しもべと《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》に僕は殺害された。

 3ゲーム目はすーんごく複雑な試合だった。始まりは対戦相手が《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》が立ってる僕にトークンで攻撃してきたとき、ここで僕は彼が《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》を持ってるのかなと思ったんだよね、彼がサイドアウトしたかどうかも知らないのにね。僕の手札には《滅び/Damnation》があって、それから《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を引いて、その後《精神的つまづき/Mental Misstep》固め引きした、まぁ、ブロック前に彼が僕の《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》を《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》してきたときに何とか2体のトークンをやっつけることができたんだけどね。ゲームの流れは僕の方に向いてきた、けれどこれはまだ「確定」じゃない、だからまだ僕は手なりでプレイするんじゃなくて勝ちに向かって真面目にプレイしなければならないってことさ。結局僕は残りライフ1で追加の《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》を引いて、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》のプレイと僕に投げ飛ばすのに必要な7マナを彼がそろえる前に倒す事ができるようになった。ここで消術で彼のライブラリーのトップから土地を退かさなければならない僕がとった奇妙な行動、それは最後のターンに彼のフェッチランドに《不毛の大地/Wasteland》したことだ-これによって、僕は確実に彼のトップを意のままに操ることができるようになるんだね。彼のドローステップ前にデッキから土地1枚を減らすこともできるから、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で消術したのに土地を引かれる可能性も低くなるんだよね。

 奇妙な行動をもう一つ、それは彼が《虚空の力線/Leyline of the Void》スタートしたことなんだけど、これは、ねぇ、全くの役立たずだね。他のカードだったら僕は負けてたと思うんだけどね。《壌土からの生命/Life from the Loam》の印象が強かったんだろう-《壌土からの生命/Life from the Loam》を目にしたから対策カードをただ入れただけなんだろうが、大抵の場合は間違いなんだ。墓地はデッキのメインエンジンじゃないし、4枚の《虚空の力線/Leyline of the Void》で僕の2枚のカードを封じ込める、封じ込めれるのも初手に来たときのみだ-どちらにしても彼のクリーチャーが減るなら喜んで僕の《壌土からの生命/Life from the Loam》を捧げるよ。どうせ《虚空の力線/Leyline of the Void》は《破滅的な行為/Pernicious Deed》(X=4)でぶっ壊せるし、《壌土からの生命/Life from the Loam》は止められないけどね。

ラウンド13:Elves

 対戦相手が《復讐蔦/Vengevine》がサイドボードに入れている事を僕は知っていたから、2ゲーム目と3ゲームは厳しいゲームになるだろうなと思った。けど1ゲーム目は楽勝だと期待してたんだ、《破滅的な行為/Pernicious Deed》があるからね。

 彼は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》から展開し、僕のターン終了時に彼はフェッチで《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》を持ってきた。《壌土からの生命/Life from the Loam》が僕の手札にあったから、東屋を何も考えずに《不毛の大地/Wasteland》して、もちろん彼は《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》でバウンスしたんだ。ほらね、この手の過ちは誰もが1度は冒すものだよね。ありがたいことに、これで何か問題が起きたってことはなかった、まぁどっちにしろ僕は殺されるんだけどね。相手がコンボを開始したら、いつも僕はミスしないかどうかじっと見てるんだ、契約入りのデッキの時は特にね、だけど今回は僕が死ぬのは間違いないし、僕のデッキは勝つのに時間をかけるデッキだから、待ちの状態はただ自分のチャンスを減らしてるだけなんだよね、だから僕はすぐに投了した。

 2ゲーム目、彼は《復讐蔦/Vengevine》を3ターン目を場に出して、僕はそれを除去、すると彼はさらに3枚の《復讐蔦/Vengevine》を《生き埋め/Buried Alive》したけど、僕は《思考囲い/Thoughtseize》と《不毛の大地/Wasteland》のコンビネーションで何とか彼が2枚のクリーチャーを連続して唱えるのを防ぎ続け、ついに《破滅的な行為/Pernicious Deed》を場に出し、4マナ立てた状態をキープしたんだ、つまり彼は《復讐蔦/Vengevine》達を2度場に戻さなければならないということさ。彼は一度もそれを行うことはなく、僕の《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》に殴り殺されたけどね。

 3ゲーム目の彼はとてもスローな展開で、彼の最初のプレイは3ターン目にフェッチを2枚起動して《森/Forest》と《Bayou》を持ってきて《生き埋め/Buried Alive》を唱え、彼は《復讐蔦/Vengevine》を戻すためのクリーチャーを手札に抱えてるんだと思って、僕はそれを打ち消した。僕の場には《不毛の大地/Wasteland》がないのに、彼は《Bayou》を1枚しかフェッチしてきてない、前の2ゲームで僕は2枚目を見てないから、彼は《Bayou》は1枚しか入れてないんだと憶測、なんか気持ちわるいけど、彼の《Bayou》を《不毛の大地/Wasteland》した。これで本当に彼は他に黒マナソースが入ってないことが分かったんだけど、僕には理解しがたいね-《陰謀団式療法/Cabal Therapy》まで入ってるんだから、もっと《Bayou》を入れた方が良いと思うけどね。

 ゲームは進み、時間が無限にあれば僕が勝つのは明らかだったけど、《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》が全くといっていいほど見つけられなかった。彼は超スロープレイを決め込んでおり、僕はジャッジを呼び、「二人とも適切な速度でプレイしてください」と注意してもらった。僕の場には《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》があって、毎ターン彼はちょっと考えては戦闘フェイズに進む→僕がエルフをパクる→彼は小考→攻撃クリーチャー指定ステップに進む→攻撃しないことを決める→小考→ターン終了だ。僕の彼を倒す時間がなくなっちゃってるのは明らかだよね。そしたら、ラウンド終了4分前、彼は《復讐蔦/Vengevine》をプレイしたんだよ!僕は笑顔でそれをパクって、僕の7枚の手札で彼のすべてをぶっ壊し、5回攻撃して彼をぶっ殺したんだ。

2-1
12-1

ラウンド14:Drew Levin

 IDを申し込んだら、彼は既に一回引き分けてるからできないって。どちらにしろ結局僕らはドローになる可能性が腐るほどあるんだよね、僕たち二人とも超低速デッキを使ってるんだから。

このカバレッジがここ(http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gppro11/day2#3a)でチェックできるよ。

 このマッチの後、たくさんの人が僕のプレイをほめたんだけど、僕が思うに、自分のプレイはとても悪かったと思うけどね-2つの大きな過ちを冒してるし。まず一つ目は、相手のライブラリートップにあった《祖先の幻視/Ancestral Vision》をボトムに送らなかった事-消術したとき、《祖先の幻視/Ancestral Vision》がこちらを対象にできることを忘れてたんだ。彼がVisionを待機したと同時に、僕はそれを思い出して、自分のゲームプランを修正しなければならなくなったね。これは本当に問題があったってわけじゃなかったよ、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をコントロールしてたから、自分に向けて最終奥義を決めることもできたし、《行き詰まり/Standstill》も2枚残ってたしね-僕の方がライブラリの枚数が少なかったから、《行き詰まり/Standstill》を自分で割って《祖先の幻視/Ancestral Vision》を「プラマイゼロ」にして彼が先にライブラリーアウトするようにしたのさ(これが実際に起きたことだった)。この誤ちは、特別気にすることではない-僕が何か忘れてるとそれが起きるんだよね、《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》の一件みたいにね、まぁ再び起きないように注意するけどね。

 2つめの過ちは、これに対して、本当に腹が立ったね。このゲームの一番の問題は《祖先の幻視/Ancestral Vision》をトップに置きっぱなしにした事じゃなくて、それをしなければならなかったのかという事にあるんだ。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が通ってから、僕はアンタップして彼の《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》を打ち消したんだけど、僕の手札を見れば分かるけど、そこでゲームは本質的には終わってたんだ。その時から、勝ちは決まったようなもので、それを僕も分かってたんだ-そこで書いたシナリオが最悪だったんだ。僕がやらなければならなかった事は、《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》でただ攻撃するってことで、もし彼が《剣を鍬に/Swords to Plowshares》してきたら、《不毛の大地/Wasteland》(や《破滅的な行為/Pernicious Deed》や《悪魔の布告/Diabolic Edict》や《四肢切断/Dismember》)で逃がしてやるだけであって、同様に彼が《不毛の大地/Wasteland》してきても、《壌土からの生命/Life from the Loam》があるんだから《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》でただ殴り殺すことができたんだ。代わりに、僕は彼をライブラリーアウトするという「簡単な手段」を選んだんだよ、理由はただ前述の動作をやりたくなかっただけ。僕の中では、どっちにしろ彼を倒せるのは間違いなかったから、僕は楽な方を選んだんだよ、そっちの道は安全じゃないのに、楽じゃない方は確実に彼を殺せるのにね、そして《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を起動しても約12ターン残ってたから、僕はほぼゲームを落としてたね。これは本当に許されないことだよ!

 2ゲーム目、残り時間が8分ほどしかなく、遅延行為をしてるように思われたくなかったから、彼が《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》一式をサイドインしてくることを知ってたのにもかかわらず、《破滅的な行為/Pernicious Deed》を全抜きしたんだ、だって何を抜いて良いか全く思いつかなかったし考えることもできなかったからね。同じ理由で僕は素早くプレイすることに専念して、《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》で手札を見たときに彼の手札をメモすらしなくて、彼が何を持ってるのか忘れてしまったんだ(おかしな事に、彼の手札を今思い出したんだよね)。プレイングは酷かったにもかかわらず、《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》が《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をやっつけて、最終的には《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》と《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》で彼を殴り殺したんだ。

2-0
13-1

 この時の勝ちで、僕はトップ8の座が確定した。代わりに引き分けでもほぼ確定だったし、次のラウンドを落としてもトップ8だった-超確実-でも僕は彼にIDを持ちかけなかったんだ、だってね、そうさ、100%じゃないからね、勝ったからね。1敗1分けでも良い(となると僕は最後のラウンドをプレイしなければならない)ともし誰かが僕に数学的に証明してくれてたら、僕は彼が必要ならばIDを選択していただろうけど、純粋に考えて、僕はまだ(彼のような)X-1-1のタイブレーカーになるかもしれなかったし-君たちが考えてるように12-1で抜けたも同然では無かったんだ。これは僕がDrewが嫌いだとかなんとかいう事じゃなくて、タイブレーカーで9位だったら僕は自分を決して、ずっと、絶対に許さないだろうからね、そしてその可能性が1%でもあるなら、0%になる道をできるだけ選択するのさ、そしてこのときもそうしたんだ。

ラウンド15 - ID

 トップ8で僕はPainterと対戦すると分かったんだけど、Painterとは1ゲーム目は超良いマッチアップで、2ゲーム目はとても悪いものになると予想してた、だって僕にとって《血染めの月/Blood Moon》が1枚コンボなんだから。1ゲーム目は僕の期待した通りになって、2ゲーム目は彼の土地が詰まって負けた。彼は最初からむちゃくちゃだったね-彼は初動がフェッチからの《Volcanic Island》で、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》に対して僕が《精神的つまづき/Mental Misstep》したら《精神的つまづき/Mental Misstep》仕返された。その後彼の土地を僕が《不毛の大地/Wasteland》したら、彼は2ターン目を何もせずに終了したんだ。1枚しか土地がないなら、その一枚をさらに土地増やすために(たとえば《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》に)使うって分かるだろ、それに《不毛の大地/Wasteland》4積みのデッキと対戦するときは基本地形をサーチしなければならないよ、赤マナが必要だとかそんなこと関係無くね。

 準決勝では、僕はBantとペアリングされたんだけど、このデッキと対戦する事は全く考えてなかったね、準決勝でBantが倒したZooの方と対戦するつもりだったしね。この準決勝はとても酷いもので、初手を除いて2ゲームで1枚しか土地を引いてないんだ。1ゲーム目、僕は2枚の土地があって、そのうち1枚だった《不毛の大地/Wasteland》は彼の《不毛の大地/Wasteland》に使ったら、死ぬまで土地を引くことはなかったね。一度だけ、《壌土からの生命/Life from the Loam》を使えたけど、それは遅すぎたんだ。ここで唯一の興味深いプレイがあって、それは彼が《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》で《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を持ってきたとき、僕は《四肢切断/Dismember》を持ってたにもかかわらずそれをプレイしなかった-僕は彼が《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》で《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を場に出させて、そして彼が装備しようとしたときに僕は《四肢切断/Dismember》を使ったんだ。このときの状況で、インスタントスピードが問題ではない(どちらにしろ僕は《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》をカウンターできない)し、僕にとって彼が残してた1マナは彼が《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を出して装備しようとする行為で僕が得られる時間に比べれば何の意味もない-もし僕が《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》を即座に殺して、彼が別の脅威を場に出してたとすれば、そっちの方が僕にとって悪いことになってたと思う、だって僕が求めてたことは土地を引くための時間だったんだからね。

 2ゲーム目、僕は4枚の土地でキープしたと思うんだけど、彼がそのうちの1枚を《不毛の大地/Wasteland》して、それから僕は4マナに行き着くことなく殺されたんだ(2ゲーム目において、土地を1枚引けばうまくいったとは僕は思ってない。でもって、もっと「普通の」引きがあれば僕は確実に1ゲーム目を勝ってたと思うんだよね)。

 というわけで、僕はトップ4止まりだった。この結果にガッカリとは言えないね、ほとんど練習しなかったんだからね、まぁ準決勝での負け方は後味悪いものとなったけど。ほぼトーナメント全体通して僕はラッキーだったと思う、マリガンをすること無かったし、だけど同時に土地を引くことのないゲームもあったわけで、ずっと恵まれてたわけでもない。

 デッキについてだけど、僕はほんとに気に入ってるよ。時間を気にしないといけなかったのは悩ましかったけど、皆が思っている以上に《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》が素早く相手を殺してくれるし、対低速デッキでは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》も仕事をしたしね。メインデッキで(僕はこの5枚を気に入ってるけど調整の余地はある除去の他に)僕が唯一変更したい点は《行き詰まり/Standstill》だよ。今や、《行き詰まり/Standstill》はこのフォーマットとは相性が悪いと僕は思う-みんながたくさんの「良い」土地を採用しているし、これによって《行き詰まり/Standstill》がやりたくないギャンブルになってしまう。他にも、今日では多くの人が《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》を入れてるけど、これもまずい。《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》がある場に《行き詰まり/Standstill》を出しても、1/1は驚異とはならないけど、ライフが低くなるかもしれないし、東屋が装備するかもしれない-緑デッキの剣もしくは《殴打頭蓋/Batterskull》が場にある状況を想像してほしいんだけど、《不毛の大地/Wasteland》が無ければ《行き詰まり/Standstill》はプレイできないんだよね、もし相手がフェッチを出してきたらそこで試合終了だからね。

 サイドボードに関して、僕は2枚目の《滅び/Damnation》を追加する-対Merfolks、Goblinsで良い動きをするし、緑の入ったデッキでは本当に仕事をするよ、それにこの内2つがトップ4に残ってるしね。
他の除去呪文を抜くか、Dredgeが多くないと思うなら《虚空の力線/Leyline of the Void》を減らせるけど、僕は(4枚目の《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を追加しない限り)この妨害スロットを弄りたくない。またこのデッキを実際にプレイするかどうかはわかんないけど-使うかはどうかは皆がどんなデッキを使うかに依るね。優勝したようなBantが流行ってるなら、相性は悪くないけど、《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》や《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を更に積んで、マナ加速やカウンターで補助してるなら本当に相性が悪い、ランドスティルに対して使うこのフォーマットの2トップカードだからね。同じ事が青白デッキにも言える-OwenやMartinはメインに1枚しか《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を採用していない、けれど僕が使うならメインに3枚は絶対に入れるし、誰かがこれと同じ事を始めたら、そのときは青白デッキがとても流行るだろうね。

このデッキをプレイしてみたいと考えてる君に、いくつかの秘訣を:
-疑わしいなら、自分の持ってるカウンターが《Force of Will》以外のときは、相手が唱えたものを打ち消すこと。疑わしいときに、自分の手札にあるカウンターが《Force of Will》ならば、カウンターしないこと。
-フェッチランドを使う余裕がないとき、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》や《渦まく知識/Brainstorm》と《壌土からの生命/Life from the Loam》の発掘で上手くやること。
-手札の土地が特に少ないのでない限り、相手の土地が1枚の時は常に《不毛の大地/Wasteland》すること。たとえば、もし初手が《呪文嵌め/Spell Snare》、《破滅的な行為/Pernicious Deed》、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》、《Force of Will》、《Underground Sea》、《Tropical Island》、《島/Island》で、相手の初動が《Tropical Island》の後、こちらが《不毛の大地/Wasteland》を引いたなら、1ターン目から《不毛の大地/Wasteland》すること。
理由は、相手のデッキよりもこちらの方が土地が多い場合がほとんどで-すごい多い、普通はね-《壌土からの生命/Life from the Loam》もある、だから自分が望む以上に相手がマナスクリューに陥りやすいのさ。
-緑のスペルよりも黒のスペルの方が多くても、《不毛の大地/Wasteland》の入ったデッキを相手にするときは、まず緑マナの出る土地を2枚用意したいね、だって黒マナが出る土地が破壊されても《壌土からの生命/Life from the Loam》で回収できるからね。
-マーフォークを相手にするとき、たとえこちらが先手でも《霊気の薬瓶/AEther Vial》を《精神的つまづき/Mental Misstep》するのに2ライフ支払う方が良い、相手には《目くらまし/Daze》があるからね。
-《破滅的な行為/Pernicious Deed》は戦闘ダメージを喰らった後のターンエンドに使う方が良い場合が多い、そうすればまっさらの戦場に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を置くことができる。このフォーマットでバーンを使う人は少ないしね。
-早く攻撃したいからって《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》を1ターン目に出すのは大抵悪いプレイだよ、《対抗呪文/Counterspell》や《渦まく知識/Brainstorm》を引く可能性(この場合2ターン目に《渦まく知識/Brainstorm》+青いスペル、または《渦まく知識/Brainstorm》+フェッチしたくなる)があるからね。フェアリーじゃないんだから、2点ダメージは重要じゃない。

さぁ、これで終わりだよ。楽しんでくれてると良いな、それではまた来週(もしくはシンガポールで)お目にかかろう!

PV

以下コメントへのPVの返答を抜粋でざっと訳

>(《行き詰まり/Standstill》を抜いて《祖先の幻視/Ancestral Vision》はどうかという複数のコメントに対して)
 《祖先の幻視/Ancestral Vision》が《行き詰まり/Standstill》に替わりになるかどうかは分からない-けど良さそうな感じだから、このデッキをまた使う日が来た時は試したい。

>《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》ゲーに勝つために《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》を使ったことは?《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》がレガシーの青いデッキの焦点となり始めてるように思えるんだけど。
 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》ゲーに勝つなら《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》よりも《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》の方が良いと僕は思う。

>2枚目の《滅び/Damnation》の代わりに《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》もしくは《The Abyss》はどうか、即座に効く除去の方が重要か?
 僕は《The Abyss》を使ったことがないけど、でっかくなるクリーチャー(《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、剣持ちのクリーチャー、マーフォーク、《マイアの処罰者/Myr Enforcer》)を即座に殺せる方が、サクられるのを待つよりもとても重要だね(親和には効かないし)。もし《The Abyss》の方が良いならとてもびっくりするけどね。

>何で《壌土からの生命/Life from the Loam》を2枚も入れてるの?2枚目の《壌土からの生命/Life from the Loam》はゴミじゃん。2枚目の代わりになんで《直観/Intuition》を使わないの?
 《壌土からの生命/Life from the Loam》を《直観/Intuition》するのは大振りだね。誰かがコメントしてるとおり、《直観/Intuition》は打ち消されることがあるだけじゃなく、そんなことしてる暇がないことがしばしばだよ。フェッチが墓地にあるときはすぐにまたフェッチが使えるから《壌土からの生命/Life from the Loam》はとても有能だよ、だから2枚は固いね。

>(訳注:準決勝で)落とした1ゲーム目のときだけど、手札を8枚にして《壌土からの生命/Life from the Loam》を落とそうとは考えなかったの?僕が覚えてる限りでは、土地出さなきゃ、「3」枚目の土地を引くチャンスが更に3回増えたと思うんだけど。土地出さなかった方が良くない?
 それはできなかったね、だって1枚しか土地が無かったし。《不毛の大地/Wasteland》と《Tropical Island》でキープして、相手にこっちの《Tropical Island》を割らせないようにするために、すぐに《不毛の大地/Wasteland》で相手の《不毛の大地/Wasteland》を割らなきゃいけなかったんだ。手札を8枚にして《壌土からの生命/Life from the Loam》をディスカードしても、発掘して唱えることはできなかったんだよ、《Tropical Island》1枚しか場に無かったんだから。


>(攻撃喰らってから《破滅的な行為/Pernicious Deed》を云々について)意味分からん。なんで攻撃喰らってから《破滅的な行為/Pernicious Deed》を起動するのか?喰らう前にDeedを起動しても、まっさらな戦場に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を置けるだろ?
 攻撃後に相手は何か置くことができるという事が問題だよ。場に何かが存在してることはライフよりも重要だ。



以下、雑感

-全体的にthoughが多く、thoughといえば「けれども、にもかかわらず」だとばかり思っていて苦戦したが、どうやら事実や意見を付け足すときも使うようだ。
-あと-も多い。
-前回の分を読み返してみると誤字脱字や文が破綻している箇所が多く、アクセス数にうひょーとなってる暇があったら少しでも修正しろと思った。(しました)
-《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》が云々は、Xを参照するのは解決時だったよなーと思い、
「サイクリングに合わせてゴブリン殺せたからFactoryが死なずに死んだ」という感じにしたので、参照が解決時じゃなければ訳は間違い。
-Drew Levinとのラウンドは、カバレッジを読まないと流れが全く分からなかった。2ゲーム目はカバレッジを読む限りだと時間切れみたいなんだけど読み間違えかな。
-引き分けが云々も、あまり精通してないのでテキトーです。

PV’s Playhouseの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。
ちなみにポマ山さんが既に先まで訳されているので、そちらを是非ご覧ください。
http://mogemoge.diarynote.jp/201106042253191449/

長いのでとりあえず1日目(ラウンド9)までとなっています。
ラウンド10以降は後日、二番煎じなのでコメント欄までカバーしたいと思っております。


PV’s Playhouse -- The Day Rhode Island Stood Still *4th*
http://www.channelfireball.com/articles/pvs-playhouse-the-day-rhode-island-stood-still-4th/


やぁ、みんな!

今回は僕のグランプリプロビデンスのレポートだよ。

 例によって、《Force of Will》、《渦まく知識/Brainstorm》等の核を中心にいつも構成されているというのは知ってはいたけども、レガシーで何を使うのか僕は全く見当がつかなかったんだ。僕の競技ライフの中でプレイしたレガシーのデッキはどれもこれらのカードが4枚ずつ入っているし、《精神的つまづき/Mental Misstep》のために《Force of Will》を3または2枚に減らすかもしれないということを除けば、今でもそれを変更する理由は見当たらない。

 青白または青白黒《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》デッキを使うというアイデアと共に僕はブラジルを後にした。僕は石鍛冶がとりわけて大好きという訳ではないけど、石鍛冶は不足のないカードのように思えるし、他の人たちも好きなようだ。僕は石鍛冶で2,3ゲームプレイして、さらに2,3ゲームはランドスティルをプレイしたんだけど、予習はこれがほとんどだった、けどそれはいつだって同じだから、このことがレガシーに対する最大の不安ではなかったんだ。もっと重要なフォーマットもあるからね、ブロック構築とかね。

 フライトは最高ではなかった(ほとんどそうであったことはない)-僕はニューヨークへ飛び、それからボストンへ、そしてそれから僕らは車を借りてプロビデンスまで運転しようと考えたんだ。振り返ってみれば、僕は費用と移動時間がより少ないNYからプロビデンスまでの電車を利用すべきだったけど、2都市が近いことを知っていたにもかかわらず、距離が近いなんて考えは僕の頭にはなかったんだ。結局僕のフライトは全く何も起こらず、空港で人を待ちながらThe Big Bang theoryのおそらく4thシーズンを見たんだ。

 僕らは車を借りて、約3時間ほどドライブしたんだ、こちらは先ほどとは対照的に、道路が通行止めというアクシデントに遭って予定よりも時間がかかった。ようやく僕らはイベント会場に着き、みんなと会ったんだけど、僕らは何を使うべきかについて糸口を持ってる人はいなかった。

 しかし、誤解しないでほしい-僕らは「カギ」は持っていたのさ。これらの青いカードを使うつもりだったことは自覚していたし、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》をおそらく使うことも解っていたんだけど、黒、赤、または両方、もしくはどちらでもない色を使うなんて事を、《行き詰まり/Standstill》、Visions(※訳注:たぶん《祖先の幻視/Ancestral Vision》)を使うかどうかって事、《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》や《不毛の大地/Wasteland》などを使うかどうかって事は分からなかったんだ。基礎として2つのグループ-《闇の腹心/Dark Confidant》グループと青白グループ-ができ、約1時間ほど話し合った後、僕らはこのグループに見切りを付けて、僕たちが最も満足するデッキをそれぞれプレイすることに決めたんだけど、どれも満足のいくデッキとは感じなかったことを除けば、どちらのデッキも僕にとって申し分なかった。

 僕にとって2つの大きな問題があった。1つは、緑が白になったことを除けば、あのデッキはTeam Americaのまんまであり、それは多くの人にとってほぼ不足のないデッキにもかかわらず、僕はそもそもTeam Americaが好きではないから、「《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》と《剣を鍬に/Swords to Plowshares》の入ったただのTeam America」は僕に受け入れられるのに十分ではなかった。もう1つは、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》が良いとは納得できなかっただけだ。僕はレガシーで《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》を使ったことはないし、他のプレイヤーからの意見を聞いただけだけど、僕達は《殴打頭蓋/Batterskull》の他に必要な装備品は何かということすら分からなかったから、僕にとってこれが、僕らは何が起きるのか見当もつかないというすばらしい兆候のように見えたんだ。

 (ここで言っておくけど、僕は2番目にベストな装備品は《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》だと思う。このカードは《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》や《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をかいくぐって攻撃できるし、同時に彼らからの攻撃を防ぐこともできる、そしてプロテクション(《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》)も手に入るし、比較的早めに殺す事もできる。《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》のハンデスはなかなかのものだけど、僕らのデッキのほとんどの場合でアンタップ能力は重要性を持たないね、だってどちらにしろカウンターのほとんどはフリーコストだし、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイしてから攻撃してアンタップしても、4マナですることなんてないからね。)

 夕食の間、僕は自分たちのデッキについてずっと考えていて、僕はこのデッキでは上手くやれないなということに気づいた。僕はみんなになぜ僕らは、-クリーチャーをケアするコントロールデッキならなおさら良いように思えるのに-ランドスティルを使えないんだと尋ねはじめた。そのことについて考えれば考えるほど、僕は自分たちのデッキが嫌いになって、黒青緑ランドスティルを使うという可能性について夢中になっていった。ばかげたことのように思われるのは分かっているけど、デッキ選定における僕の最も重要な基準の一つはデッキをプレイすることについて考えることであり、その後、そう考えたときに僕がどれだけ嬉しくなるのかを考察することだ。青白(黒)について考えたとき、自分が興味を持っているかなんて本当に認めることはできなかったから僕は全く嬉しくなかったけど、ランドスティルについて考えたときは本当に嬉しいと感じたからランドスティルにしたんだ。

 僕らが使用したリストはとてもすっきりとしたリストで、《精神的つまづき/Mental Misstep》があることを除けば、基本的には何年も使用されているリストと同じものだ。これがLSV、Webそして僕が結局使ったリストだ:

3 Flooded Strand
2 Island
4 Mishras Factory
1 Misty Rainforest
2 Polluted Delta
2 Scalding Tarn
3 Tropical Island
3 Underground Sea
4 Wasteland
4 Brainstorm
2 Counterspell
1 Diabolic Edict
1 Dismember
4 Force of Will
1 Go for the Throat
1 Innocent Blood
4 Jace, the Mind Sculptor
2 Life from the Loam
4 Mental Misstep
4 Pernicious Deed
1 Smother
3 Spell Snare
4 Standstill
Sideboard
1 Damnation
1 Diabolic Edict
1 Ghastly Demise
4 Leyline of the Void
1 Maelstrom Pulse
3 Thoughtseize
1 Vedalken Shackles
3 Vendilion Clique


 このデッキは使い方が難しいデッキでは本当にない-事実、他の多くのデッキよりも簡単だからね。
このデッキは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と《破滅的な行為/Pernicious Deed》デッキであることを理解することが重要で、デッキの各カードはこの2枚のカードに適合されているから、君もこのカードの力を引き出すことができるよ。多くの人は僕が4枚の《破滅的な行為/Pernicious Deed》を採用していることにとても驚いているだろうけど、4枚以外はクレイジーだね、《破滅的な行為/Pernicious Deed》はデッキにさらに緑と黒の2色を加える理由であり、ほぼすべてのカードに対して最高だからね。これがこのデッキが白青よりも優れていると思う理由の一つであり、もう一つは《壌土からの生命/Life from the Loam》が、コストが軽い(土地がないときに土地を手札に戻す必要があるとき、このことはとても重要性を持つね)、打ち消しできないし止めることができないから、ほとんど完全に《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》の上位互換だということだ。たとえそれが土地だとしても、基本的に《壌土からの生命/Life from the Loam》は僕にとってはカードだし、一方で《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》はエンジンの一部という印象が強い。

 このデッキにおいて《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》4枚以外もクレイジーだね-《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》は何だってするし、このフォーマットの他のあらゆるデッキよりも、このデッキにジェイスはフィットしていて、その理由は君がご存じの通りでもあり、《破滅的な行為/Pernicious Deed》があるからであり、相手に対するおそらく最高のカードである《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》への君の唯一の解答がJaceだということでもある。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で実際に相手をたくさん殺す事はなく、ましてや《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》がそれをするだろうけど、どちらにしろ気にせず4枚使うんだ。

 除去はとても無作為なものに見えるかもしれない、もっとも無作為にするのが理由なんだけどね。僕らは何が良いのか分からなかったんだ、すべての除去に求めることは《闇の腹心/Dark Confidant》を殺す事であり、2種の《悪魔の布告/Diabolic Edict》効果に対しては《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》、《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》そして《大祖始/Progenitus》のためであるから、各一枚ずつを使用したんだ。これは最良の構成ではないのは明かだけれど、何が最良の構成かという知識が欠如している状態では、とても不足のないように思えた。《四肢切断/Dismember》はやり過ぎだけど、本当にダメだった除去はなかったから、僕は何を抜けば良いか分からないね。

 サイドボードもとても簡単だ-6枚のカードは対コンボとコントロールで、5枚のカードは対アグロであり、4枚は対Dredgeだ。Dredgeのために4枚のスロットを割くことは悪いように見えるかもしれないけど、これがマッチを勝ち取るための唯一の手段であり-もしそうしなければ勝つことはほぼ不可能だ、クロックが全くないからね。もしも相手が呪文を唱えてきたら、そのときはもちろん、《精神的つまづき/Mental Misstep》、《Force of Will》、《破滅的な行為/Pernicious Deed》などすばらしい返しができるけれど、カードを引いた後に《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》を捨てたときは、勝利するのは本当に難しくなる。もしもDredgeプレイヤーが自分がすることと相手が行うことを理解しているなら、おそらくDredgeプレイヤーは後手を選択するだろう。もし君がDredgeの事を懸念していないならば、《虚空の力線/Leyline of the Void》は抜けるけれど、他に使いたいカードはないね、だってデッキ内の多くのカードが呪文やクリーチャーをケアしてるからサイドボーディングはもともとやっかいだから、抜くカードが全くないんだ。思い浮かべて見てごらんよ、たとえば、君はPainterと対戦している-君はクリーチャー除去とコンボ妨害カードがほしい、つまり70枚のカードを欲しているということだ。もしも《虚空の力線/Leyline of the Void》が別のカードだったら、君の助けとは全くならないだろう。

 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》はサイドボードのオールスターであり、カードに求めることを何でもできる-瞬速持ちで、相手を妨害できて、相手の手札を見れて、プレインズウォーカーを攻撃できて、《Force of Will》の弾になる青いカードでもある。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》に対する最高のカードの一つであり、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》ミラー戦で、君の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を無理矢理通すためのベストカードの一つでもあるから、僕はデッキのサイドボードに3枚未満にしたくはないね-4枚でも良いかもしれない。

 デッキ内の最もなんてことないカードは断然《行き詰まり/Standstill》である、だけどそれはデッキを使う能力が僕にないのが原因だと認めるけどね。どういうことかというと、僕はとてもリスクを冒したくない、特に自分が勝っているときはそうだし、この環境では誰もがミシュラランド(manlands)と《不毛の大地/Wasteland》を使っているから、《行き詰まり/Standstill》がほとんどコインフリップになってしまうんだ。もしゲームがイーブンの状態で、対戦相手が自分と同じくらい無色ランド(訳注:《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》、《不毛の大地/Wasteland》など)を使っていると認識しているときに、僕は《行き詰まり/Standstill》をプレイしようとするか?《行き詰まり/Standstill》の恩恵を受ける有利な位置につくのはとても難しいし、ゲームがイーブンの時はこのように《行き詰まり/Standstill》をプレイしなければならず、この場合は相手が自分よりも無色ランドを引くかもしれない、このどちらの状況も僕は嫌いだね。誤解しないでほしい、《行き詰まり/Standstill》は《Hymn to Tourach》デッキに対してとてもすばらしいし、ミシュラランドを採用していないアグロデッキに対してもすばらしいカードだけど、僕は本当にこのカードに期待をよせていたし-もう一度言うけど、もしかしたら僕が間違った使い方をしたのかもしれないし、何か「特別な土地(special land)」なしに2ターン目にこのカードで蓋をするべきだったのかもしれないし、対戦相手に《変わり谷/Mutavault》や僕の《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》を壊す《不毛の大地/Wasteland》を引かれ続けて僕が負けただけなのかもしれないし、っとこれで止めておこう。

 少なくとも、全体としてはこのデッキリストで僕はとてもうまくやれたね。トーナメントで起こった事を述べていくよ:

ラウンド4:Sneak Attack
 対戦相手はこのマッチ、とてもアンラッキーだったようだね-1ゲーム目は土地が伸びなくて僕に支配された、そして2ゲーム目は2ターン目に《水蓮の花びら/Lotus Petal》で《騙し討ち/Sneak Attack》を出したけど、僕が《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》と《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》で彼をやっつけるまで《山/Mountain》を引くことはなかった。

2-0
4-0

ラウンド5:Reanimator

 1ゲーム目はとてもおもしろかった-相手は何とかして《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》をリアニメイトしたけど、彼が7枚カードを引く前に僕は《喉首狙い/Go for the Throat》を使った。リアニメイトの次の対象は《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》で、彼のライフは多くなかったから、スフィンクスから2発食らったあとで僕は《破滅的な行為/Pernicious Deed》でこいつを破壊したあとで、《行き詰まり/Standstill》をプレイしたら、お互いにらめっこの状態になった。
僕の手札が7枚になったときに、彼はソーサリーで《行き詰まり/Standstill》を割ったけど、これは実は僕にとって最高のシナリオであったので、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を場に出した。《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》を探すのに時間を費やしたけど、やっと探し出して、僕はゲームを完全にコントロールしている側に立った。同じくして、僕は《呪文嵌め/Spell Snare》をプレイしようとしたけど代わりに《精神的つまづき/Mental Misstep》をプレイして、自分の手札から《精神的つまづき/Mental Misstep》を彼に見せるということを留意した。

 このゲームでのキーポイントは、《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》を前にした彼の手札が3枚でかつライフが11のときだ。彼は手札のカードから《再活性/Reanimate》を《墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan》を対象に唱えた。僕の手札は《無垢の血/Innocent Blood》、《精神的つまづき/Mental Misstep》そしてその他5枚のカードだった。僕はこれを解決した後で《無垢の血/Innocent Blood》をプレイして、1回殴って彼を倒す方が良いと考えたけど、彼は僕の《精神的つまづき/Mental Misstep》(訳注:《無垢の血/Innocent Blood》の間違い?)に《精神的つまづき/Mental Misstep》してきて、僕は《精神的つまづき/Mental Misstep》仕返した。理由はいろいろあるけど、これはとても酷い:
1)彼が《精神的つまづき/Mental Misstep》を持っているとは僕は本当に気づいていなかった-自分の《精神的つまづき/Mental Misstep》を彼に見せてしまったことに混乱していたのだ。
2)もし彼が《精神的つまづき/Mental Misstep》を持っていて、彼の《再活性/Reanimate》に対する僕の《精神的つまづき/Mental Misstep》を《精神的つまづき/Mental Misstep》しようとしてきても、どちらにしろ《無垢の血/Innocent Blood》は通る。
3)彼は《Force of Will》を持っているかもしれず、この場合、僕はそれを《精神的つまづき/Mental Misstep》できない。これがまさに起きたことであり、僕は完全にコントロールしていたゲームを落としたのだ。自分がした事への弁明は全くない、ただただ酷いだけだ。

 このとき、僕らは残り時間が20分を切っており、時間内に2ゲーム勝ち取ることができないかもしれないと考えていた。僕は《破滅的な行為/Pernicious Deed》とその他のカードを《虚空の力線/Leyline of the Void》とすべての妨害カードと入れ替え、そして僕の初手は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》、《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》、《虚空の力線/Leyline of the Void》とその他重要な青いカードだった。《虚空の力線/Leyline of the Void》と《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》から始めると、対戦相手はカードを片付け始め、「そのカードは予想していなかったから、それに対する解答はないわ」と言った。

 さて、僕が言うことを誤解しないでほしいが、もし対戦相手がランドスティルを使っていて、僕が1ゲーム取った状態で残り20分だったなら、相手は勝ちを得ることはないだろう。たとえこちらに勝つことができる方法がなかった(厳密にはこれは正しくない-彼はクリーチャーがデッキ内にあるわけで、《不運な研究者/Hapless Researcher》で僕を殺す事もできるだろう、まぁこれは非現実的だという事は認めるけど。)としても、僕は相手がこちらを倒すのに長時間費やす事は分かっているし、こちらは3ゲーム目を速攻で勝つことができるけど、彼はできない。この状況において、彼にとっての最良のプレイは残り6、7分になるまでプレイすることであり、 それから次のゲームに進んで、こちらにはできない3ゲーム目勝利に挑戦することだと思う。彼が取った行いで、僕らは3ゲーム目のための時間がたっぷりできたのだ。

 最後はたいしたことにならなかったね、だって僕の3ゲーム目の手札もとても良くて、《精神的つまづき/Mental Misstep》、《虚空の力線/Leyline of the Void》そして《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》だったし、彼は5枚までマリガンすることになって、さらに時間はなかったけども僕はとても素早く彼を倒せたんだ。

2-1
5-0

ラウンド6:TEPS(もしくはTLPS?のレガシー版か何か)

 1ゲーム目、対戦相手は3ターン目に《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》をプレイしたけど、僕はそれを《対抗呪文/Counterspell》した。彼はすぐに「ストーム2」と大声で言ったけど、手札に《Force of Will》があったから気にしなかった。彼は《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》、《炎の儀式/Rite of Flame》そして刻印なしの《金属モックス/Chrome Mox》と続けた。そして彼はパスした。

 おいおい、冗談だよね。彼は不意を打ったようには見えなかった-彼はただカジュアルにプレイして、ターンを返しただけだった。何が起きたのか僕には分からない-彼は《炎の儀式/Rite of Flame》のためにマナを使ったけど、《冥府の教示者/Infernal Tutor》をプレイすることができなかったのだと思う。その後、僕は《破滅的な行為/Pernicious Deed》をプレイして、彼のアーティファクトをぶっ壊したら、彼は終わった。

 サイドボーディングの際、《闇の腹心/Dark Confidant》用のクリーチャー除去と、アーティファクトと《巣穴からの総出/Empty the Warrens》を処理する《破滅的な行為/Pernicious Deed》を抜いて、すべてのカウンターとハンデスを入れようとした。彼に対して受け身なゲームはしたくなかったから、僕は《行き詰まり/Standstill》を抜くことにして、それからサイドボードが15枚になるまで《破滅的な行為/Pernicious Deed》を抜いた。

 2ゲーム目は僕が何もできないほど、彼は本当に何もすることはなかった。

2-0
6-0

ラウンド7:黒白

 対戦相手は《闇の腹心/Dark Confidant》と大量のハンデス入り黒白デッキを使用していて、彼のデッキに対して《行き詰まり/Standstill》、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》そして《破滅的な行為/Pernicious Deed》はどれも最高だから、僕は本当に相性の良いマッチアップだと考えた。

 1ゲーム目は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》ゲーでとても簡単に勝てたが、2ゲーム目に僕は悪い手札-《対抗呪文/Counterspell》、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》×2、《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》そして3枚の土地をキープした。マジで酷いというわけではなかったけど、彼に対してとても相性の良いカードが3枚あっても、ドローがややぬるかった。彼の初動は土地→《金属モックス/Chrome Mox》(《Hymn to Tourach》を刻印)→《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》(《殴打頭蓋/Batterskull》をサーチ)だった。その後彼は《陰謀団式療法/Cabal Therapy》をプレイして、次のターンに《殴打頭蓋/Batterskull》を使った。

 3ターン目、僕は、セラピーされてしまうのが確実な3枚目のガッカリ《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を引き、《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》をプレイするか《対抗呪文/Counterspell》を構えるのかどちらが良いのかを決めなければならなかった。
《対抗呪文/Counterspell》を構えるながら時間を費やす余裕はないと判断し、《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》をプレイしたら、彼は《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を出してきた。4ターン目、再びとても遅れをとっていたので僕は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイすることはできず、3枚すべてセラピーされた。《殴打頭蓋/Batterskull》で彼を殴ることができるような瞬間はなかったね、パクる余裕はなかったし、後々のターンで僕を倒すことになるであろう《殴打頭蓋/Batterskull》を相手はバウンスできるからね-《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》でパンプしたクリーチャーをパクるために常に《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》をアンタップしておかなければならなかったしね。

 僕のライフが2となったとき、彼は《苦花/Bitterblossom》も追加した。奇跡的にも《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》が僕を生かし続けていたので、-僕が思うに彼が間違った攻撃選択をしたおかげであり、もし彼が待ちの状態でたくさんのトークンを作っていたら、僕はやられていただろう-僕はついに4枚目の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を引き、続いて《破滅的な行為/Pernicious Deed》を引いたんだ。結局、僕がだらだら続いたゲームをライフ1で勝ったのさ。

2-0
7-0

ラウンド8:Affinity

 2ゲーム目は《マイアの処罰者/Myr Enforcer》に負けたけど、1,3ゲーム目はカウンターと除去のコンビで耐えて、《破滅的な行為/Pernicious Deed》でぶっ壊した。

2-1
8-0

ラウンド9:Martin Juza

 Martinは僕らが使わなかった青白デッキを使っていたから、勝つことは名誉の問題だ。僕らはカメラで撮られたけど、まだそれを見ることはできないと思う(少なくとも僕はできていないし、待っていればおそらく見ることができるようになるだろう)。マッチはとてもつまらないものだった-1ゲーム目は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》ゲーで彼を倒し、2ゲーム目、僕は4枚の《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》を引いて、彼は素早くそれに対処することができなかった。

(訳注:ビデオはこちらhttp://blip.tv/ggslive/gp-providence-rd9-paulo-vito-da-rosa-vs-martin-juza-5228340

2-0
9-0

そうだね、僕は言うまでもなくこの結果は嬉しかったよ。

ラウンド10以降に続きます。
http://gotcha.diarynote.jp/201106091251535115/
Magic Arcanaの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。
The History of Mana Symbols
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/719

 今はマナ週間、だからマナシンボルについて話そう!基本的な5つの色は、皆さんご存じの通り、こんな感じだ:
(画像)

でもね、いつだってこのマークというわけでもないんだな!白マナシンボルは違っていたんだぞ:
(画像)

 左下のカード(実は《ベナリアの勇士/Benalish Hero》)は元祖白マナシンボルで、現在のマナシンボルよりもはっきりとした外見ではないね。新しい方のマナシンボルは、旧マナシンボルが使われている《Fylgja》と《虹色の護法印/Prismatic Ward》を除くアイスエイジのカードから採り入れられたんだ。気持ち悪いよね、でしょ?だってGathererの画像は新しいマナシンボルなんだから。Kelly Diggesが2007年にこの事について説明してるので、再掲載するよ:

2007年1月26日

Q:《Fylgja》の扱いって何なんすか?印刷されたマナコストは{W}で、アイスエイジの他のカードは「新」白マナシンボルが使われてるのに、このカードのマナシンボルは「旧」マナシンボルが使われるんすけど。なのに(2007年1月6日時点での)Gathererでは、《Fylgja》の画像はマナコストが{1}{W}{W}(で「新」マナシンボル)なのに、右側に書かれたオラクルとテキスト情報にはコストが{W}と書いてるんすけどおおお!このチョーキモいエラーの裏話きかせてちょーだい。
--Dave
アーバナ、イリノイ州

A:From Kelly Digges, Magic Editor:

Dave,

 理想を言えば、このような質問はここの誰かが答えるんだろうけど、この質問の真相は10年以上前の話だから、当時の人は誰もいないんだよ。先任のMagic EditorのDel Laugelが本当に古いメール数通とカードファイルを渡してくれたから、これらの重要な原典と通年の歴史の授業を取って、何が起こっていたのか明らかにしようと思う。

 「旧」白マナシンボルで印刷されたアイスエイジのカードは《Fylgja》だけじゃないことにすぐに気づいたんだけど、そのカードは《虹色の護法印/Prismatic Ward》だった。だけども、古いマジック百科事典ですら、これらのカードは新しいマナシンボルだったんだ。にもかかわらず、コレクターの情報によれば、どちらのカードも実際に新しいマナシンボルで印刷されたことはないということだ。そして最近(僕らが知る)まで、何度も言うけど実際に印刷されたことがないのに、《Fylgja》の各画像は間違ったコストを持ってたんだよ。じゃあこれは何なのか?君が知りたかった以上の事柄について解説するから、落ち着いてくれよ。

 1995年の1月1日付けのスプレッドシートによると、アイスエイジ収録のカード11枚が雑誌のプレビューカードとして選ばれたんだ。その当時、雑誌のプレビューは実際に印刷されたプロモカードで、雑誌に収録するためにセット収録の他のカードよりも先に植字しなければならなかったんだ。プレビュー用の白のカードは2枚だけで、それが《Fylgja》と《虹色の護法印/Prismatic Ward》だったんだ。

 1995年の1月30日付けのメールによれば、雑誌プレビューの植字を新しい白マナシンボルで行うことはできなかった(理由ははっきりしないが、おそらく単純に準備ができていなかったのだろう)。旧マナシンボルの《Fylgja》と《虹色の護法印/Prismatic Ward》を印刷する「不運な決定」がされたんだ。与えられたカード情報通りに印刷することの方がセット内の調和よりも重視されたんだ。

 オーケー、旧マナシンボルについては説明してるけど、データ画像が新しいマナシンボルなのはどうしてなのか?そして《Fylgja》の間違ったマナコストは何なのか?

 デザインカードファイルの大半は、大きなドキュメントにグループ分けされているのだけれど、《Fylgja》はコスト1WWで日付のないカードファイルに1枚だけ納められていて、これが元のマナコストのようだ。ひょっとすると、「大」サイズのファイルから抜けたのか?

 1995年の1月3日付けのメールには、アイスエイジ収録のカードに関するコメントが書かれていて、《Fylgja》には「マナコスト減らしてないの?」と書かれている。そこで彼らは《Fylgja》をコスト{W}で印刷したようだ。ここでこの歴史は終わりのようだ...。

 マジック百科事典が作られたとき、オリジナルの印刷用ファイルは手に入らなかったか使用できなかったんだけれども、カードは植字し直されて、百科事典用の作業ファイルに追加されたんだ。《Fylgja》と《虹色の護法印/Prismatic Ward》が新しいマナシンボルでそのまま百科事典に掲載されたというわけではなく、どうやら植字工が、元のマナコストを持つ間違った《Fylgja》ファイルーこのファイルがもしかして私の手にある《Fylgja》のみのファイルなのか?ーを持っていたということらしい。

 Gathererが組まれたとき、この百科事典は役に立つカード画像の一覧表であったし、百科事典のカード画像は正しいものだと当然(そして必然的に)思われていた。あの解像度では(百科事典で見ることは簡単であるにもかかわらず)マナシンボルは本当に見分けられなかったが、Gathererで実際に《Fylgja》の調べたというごく一部の人には《Fylgja》の間違ったマナコストは常にとてもはっきり見えていたのだ。

 でも、この奇妙な物語はハッピーエンディングを迎えるんだ!Delと私がこの質問について話し合いをしているのを耳にした、エディターのMike Mikaelianが、白マナを右上の角に上手くペーストして、正しいマナコストを持つ《Fylgja》の新しい画像を作ったんだ。確かに、それは旧マナシンボルというよりは新しいマナシンボルであるが、あの解像度ではそれを見分けるのはとても難しい。私はGathererチームに画像を送り、チームはそれを追加したんだ。

 どういういきさつで、10年以上も実際に印刷されたカード以外はすべて間違ったマナコストだった《Fylgja》がついに修正されたのか、という物語でしたとさ。


1wwの画像はかるくggったけど見つからなかった。
Wikiの《Fylgja》の項目は未だにGathererはコストが1WWになってると記載されてるなー。
Latest Developmentsの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/138

※追記
更新直後に知ったことなのですが、どえらいもん氏が既に翻訳されています。
あわせてお読み下さい。
http://imatoki.diarynote.jp/201104160354096611/
(本来ならば、こちらの方が後出しなので記事を消すのが妥当だと思いますが、もったいないのでそのままにしておきます。)

 先週末、約1200人のマジックプレイヤー達が、グランプリダラスのチャンピオンになることを夢見て、Fort Worth Convention Centerに押し寄せました。フォーマットはスタンダードで、世界中で毎週開催されているフライデーナイトマジックトーナメントや四六時中稼働中のマジックオンラインでプレイされているフォーマットです。このトーナメントの結果は、これから先のスタンダードの動向を明らかにする手助けとなります。

 トップ8のデッキすべてに4枚の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が採用されていました。

 この結果は、先週インターネット上での多くの議論を駆り立てることとなりました。それはピット(Pit)でも同じでした。今日は、今起こっていることに関する私達の意見のいくつかを紹介したいと思います。

 まずは、私達は何も行わないことについて話すことから始めようと思います。私達は、緊急に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》やその他のカードをスタンダードで禁止することはしません。

どういう意味で言ったのかを明確にしますね。私達は普通、禁止/制限アナウンスを1年に4回と計画しています。次のアナウンスは6月20日に行い、それが施行されるのは7月1日です。その時まで私達は(今現在真っ白である)スタンダードの禁止リストを変更するというアナウンスは行いません。

 緊急の禁止令、または予定されている通常のアナウンス日程以外に発表される禁止は、非常に希です。事実、私達はマジックの歴史の中で緊急に禁止を行ったカードは1枚だけです。そのカードは《記憶の壺/Memory Jar》でした。私達が禁止を行った理由は、様々な要因が重なっていました。ウルザズレガシーの発売を控えていたその時のスタンダードの環境は、3ターンキルを可能にした《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》といったコンボデッキに支配されていました。《記憶の壺/Memory Jar》は明らかに壊れた新たなコンボカードだったのです。新たなセットによって壊れたコンボデッキがスタンダードを支配することを認知しながらそれを認めるのではなく、私達は発売すると即座にそのカードを禁止にしました。

 スタンダードは今のところ、このような恐ろしいほどの苦境にはありません。その当時と比較して、スタンダードは私からすればてとても健康的だと思います。ある1枚のカードが他のカードよりも明らかに強いのにもかかわらず、そのカードは4マナであり、4マナ支払って唱えても、唱えた瞬間に勝つことにはなりません。スタンダードは3ターンキルを行うコンボデッキに支配されている環境ではないので、緊急の禁止令は正当ではありません。

 最後にスタンダードでカードが禁止されたのは2005年の3月になります。その時のアナウンスで、私達は、《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》、《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》、そして6種すべてのアーティファクト土地を禁止にしました。それらのカードが力を与えた親和デッキは、ダークスティールの発売以降、スタンダードを弾圧していました。私はこの場でつい最近これらのカードについて話しました(*URL1)。電結親和デッキは3ターンキルのコンボデッキではないのにもかかわらず、それでもまだ3または4ターンキルの可能性が十分にありましたし、従来のアンチクリーチャー戦略への高い耐性となることも証明しました。このフォーマットで最強のデッキであることと、多くの戦略を酷く圧迫する速さを持つ最善のデッキであることは明らかでした。

 今日の状況は理想的ではないのにもかかわらず、私達は電結親和の状況と比べて品の良いの問題を抱えていると私は主張します。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を使用するデッキは3,4ターン目に相手を殺すことはしませんし、対戦相手に相互作用の機会をたくさん与えます。スタンダードフォーマットがそういった強力なカードによって見劣りしていることを考慮しても、スタンダードはものすごくたくさんプレイされているように見えます。

 話を続ける前に、私は今の話題について水晶のように潔白になるべきですね。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》は、私達が意図していた以上に強力なカードです。後知恵で考えると、少し弱かったらと私達は思います。過去、私達は、私達が意図した以上に強力になったカード、後に私達が望んだ以上に強力になったカード達を印刷しています。いくつかのケースでは問題のカードを禁止しています、その他多くの場合では、構築フォーマットはどちらにせよ十分面白くなったので、私達は禁止を行いませんでした。

今や私達にはカードを禁止する手段にはいくつかの事情があるので、今何が起きているか深く掘り下げていきましょう。

カードを禁止することは最低だ

 読者の皆さんがマジック製品を購入するときはいつも、私達が運営するマジックのトーナメントでその製品を使用するようになるということを理解した上で購入しています。特に、エターナルフォーマットでは永久に、エクステンデッドでは約4年間、スタンダードでは15ヶ月~2年の間、購入したマジック製品を使うことができます。

 規範とは、関係を円滑にしてくれるものですから、私達からキミ達への誓いを守ることを私達は重んじています。私達がカードを禁止するときはいつも、私達は誓いを破っているのです。従って、私達は軽々しくカードを禁止することはしないのです。

 これはすべての禁止に対して偽りのないことですが、Jaceについて議論することは、通常よりもよりやりがいのあることです。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》は非常に有益なカードですし、読者の多くがJaceを集めるのにかなりの労力(effort)を費やしています。私達はそれを理解していますし、またそれを行うほど十分にマジックを愛していることに感謝しています。そういったカードを禁止する事は、私達がぞくぞくしない事柄なのです。*1

バランスよりも面白さ(Fun)の方がさらに重要

 マジックはゲームです。ゲームは何よりもまず面白くなることが必要です。面白さにはいくつかの事柄が寄与しています。バランスもその内の一つですが、決してそれが一番ではありません。経時的な変化, 変化(variance)、繰り返し遊べること、カスタマイズ、そしてその他の要素も同様に寄与しているのです。

 私達が《記憶の壺/Memory Jar》を禁止したとき、そして《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》とその仲間達を禁止したとき、マジックのスタンダードというフォーマットは面白くありませんでした。それについての明らかな指標は当時のトーナメント参加者数であり、どちらの場合でも参加者数は減少していました。現在はそれが起こってはいません。実世界のトーナメントは過去の最高人数と同じくらい大規模になっています。マジックオンラインのスタンダードトーナメントは、開催頻度とプレイヤー数が増えていて熱気で溢れています。もしJaceがほんの少し弱かったらこのフォーマットはもっと面白くなっていた、ということを私達も認めているのにも関わらず、このフォーマットは大人数のプレイヤーを遠ざけることはしてはいないのです。

 ある程度のバランスは、もちろん、面白さを活かしていくために必要です。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》はこのフォーマットで最も強力なカードの内の1枚であることは明らかであるのに、Jaceを使わずにマジックオンラインで成功を収めている人がたくさんいます。Daily Eventsからデッキを探せば、Valakut Ramp, Boros, Mono-Redや、VampireといったやありふれたJace無しデッキから、時折いるblue-black InfectやFauna Shaman-Vengevine brewといったデッキが存在することが明らかになります。これらのデッキを使用したプレイヤー達は、Jace無しで戦って成功する余地が十分にあるとおそらく主張しているのです。

 私が述べたように、私達は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》がこれだけ強力なものとなったことを好ましく思っていません。しかし、今のスタンダード環境は未だ、多くの人々がスタンダードをプレイしたいと思うには十分なほど面白いように見えます。

新しいセットが今まさにやって来る

 今日から10日後、新たなるファイレクシアの公式プレビューが始まります。新たなるファイレクシアは、このサイトで以前発表(*URL2)があったとおり、175枚のカードのセットで、発売と同時にスタンダードで使用可能になります。私達は何ヶ月もこのセットを遠い未来のリーグでテストしたので、新たなるファイレクシアがスタンダードを変えることを私達はお約束します。スタンダードには私達20人とあなたたち何十万という人がいるのですから、セットがどれだけ変えてくれるかをお約束することはできませんが、一度ファイレクシアの完全な力と威厳が解き放たれれば、物事は同じままではいられないと私は確信しています。

 ここでは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が話したくもない重要な問題であるので、単刀直入にJaceに的を絞ります。プレインズウォーカーをはっきりと標的にしているカードが新たなるファイレクシアには少なくとも2枚収録されていると私は確信しています。我々の遠い未来のリーグでのテストプレイでは、これら2枚のカードが有力な武器となることが判明しています。

 マジック2012は数ヶ月後でありますが、私の考えでは今夏のコアセットは強力なプレインズウォーカー達と戦わなければならないセットになっていることを読者の皆さんにお伝えしておきます。《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》や《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》ではこの闘いに参加するだけの十分な力はないかもしれませんが、プレインズウォーカーを狙い打ちするカードがそのセットにはもうすぐやって来るのです。

 StarCityGames Open seriesのといったトーナメントシリーズによって、スタンダードは今まで以上に監視を受けていますし、このフォーマットの進化のサイクルはどんどん身近くなっています。あなたたち何十万という人が実世界のトーナメントやマジックオンラインでゲームを繰り返し行うにつれ、毎日どんどんアーキタイプ達が明確に完成形に近付いていっています。いつでも新しいカード達がこのフォーマットに加わっています、けれども、サイクルは再び回り始めなければならないのです。新たなるファイレクシアは5月13日に発売されます。このセットが発売された後にこのフォーマットは変貌を遂げることを私は保証します。
セット発売後も《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》には居場所があると私は確信していますが、Jaceがどうなるかを正確に理解できるものは私達の中にはいません。

 記事の初めで私が言ったように、次に私達が禁止&制限リストへの変更を発表する期日は6月20日です。その時、新たなるファイレクシアはスタンダードで使用可能になって1ヶ月ちょっとですが、その時までにはこのセットの衝撃が理解されていることを私達は願っています。今日の時点では、6月20日に私達が行うことについて何の約束もできません。しかしながら、私達は自分たちの決定についてとても慎重に考えるということはお約束します。

 この問題についてのインターネット上の議論の流れが時折礼儀正しさを欠いているけれども、もしあなたたちがマジックを愛していなければ、そんな風にしてこの問題について意見を述べない、ということを私達は理解しています。私達は貴方たちの思いを嬉しく思っています、だって私達もマジックを愛しているのだから。私達に意見を述べるのを止めないでください、そしていつものように(and as always,)、マジックをプレイしてくれてありがとう。

*URL1
http://www.wizards.com/magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/135

*URL2
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/677

*1
Banning a card like that is something that we wouldn’t be thrilled about doing.
1つ目のthatはjaceを指している、2つ目のthatはsomethingにかかっていると踏んで、直訳風に。
jaceの様なカードを禁止することはぞくぞくしないってどういうことだ。
Top Decksの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。

Top Decks - Blur
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/134

この話をする手段として、様々な方法があります。

親和はミラディンブロックの無敵デッキで、さらにスタンダード環境を支配しており、数々の国別選手権でトップ8すべてを占めていただけでなく、後にデッキパーツの多くがスタンダード(《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》、《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》、そして決して誰をも傷つけることのなかった《古えの居住地/Ancient Den》まで)とその他のフォーマット(《霊気の薬瓶/AEther Vial》)で禁止されました。しかしながら、エクステンデッドがフォーマットであったプロツアーコロンバス(*URL1)の頃には、親和は、メタの中の一つだろうと皆が考えるただのデッキとなりました。

《吸血の教示者/Vampiric Tutor》が使用可能でした。

《魔力流出/Energy Flux》が使用可能でした。

《魔力流出/Energy Flux》を1枚入れるだけで、元から入っている《吸血の教示者/Vampiric Tutor》で探すこともできたのです。(*1)

皆が《魔力流出/Energy Flux》を使うようになるまでそれほど時間はかかりませんでした。そこら中に《魔力流出/Energy Flux》し、もはや親和を使おうとすることが楽しくなくなってしまったのです。そうです、もはや親和は苦しい状況にはありません、攻撃も受けていないのです。昔話は終わりです、よろしいですか?

閉めだしまでではないですよ。《魔力流出/Energy Flux》はサイドボードから姿を消したのですから!つまりその、どうにかして親和を使おうとした人はいなかったのでした。正気な人は一人もいなかったのです、よろしいでしょうか?

...これは、みんなが思っていたことなんです、ほぼ全員といってもいい、どちらにしろ思っていたんです。
まるで、1つの大きな、大規模な口裏合わせが行われたような感じでした。「誰も親和を使わないという指切りげんまんだ。さぁ、みんなでThe Rockのものすごいやつ使おうよ、代わりにね!」

うーん。これが起こった事だというのはないですね、まったく違いますね。確かに、恐ろしいThe Rockデッキが大量にいました(トップ8にはいませんでしたけれども)...ですが、Pierre Canaliは親和デッキを使ってプロツアーにルーキー旋風を巻き起こしました。それはたしかPierreの初めてのプロツアーでしたね、私の記憶が正しければですが。彼は最高の戦略のうちのある優れたバージョンのデッキを使っていましたし、毎度毎度の《破滅的な行為/Pernicious Deed》の支配的な強さをものともしていませんでした。Canaliはまだ(明らかに)プロツアー優勝やルーキー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを手にしていませんでしたが、個人的に、《魔力流出/Energy Flux》が戦場にある状況で無数の接合カウンターをクリーチャーに移し、致死ダメージをぶつける彼を見たときに...私は、きっと彼はプロツアーで優勝するだろうと確信しました。

「キミは真に驚く事はできないな、」Randy Buehlerはブースの中から言いました。「つまりだ、親和はスタンダードの最高デッキなんだからね」

私は同じようなことを、ウィスコンシンのマディソンで開催されたPTQ名古屋で優勝したBrandon Nelsonのエクステンデッドのデッキにちょっとだけ感じました。
Brandon Nelson’s Red-White Aggro
Extended -- Pro Tour Qualifier for PT Nagoya in Madison, WI
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/134&decknum=1

私達はここ数週間の間、様々なフォーマットにまたがるデッキをたくさん見てきました。白青Caw-Bladeはプロツアーパリのスタンダードでベストのデッキでしたが、その後同じような種類のデッキがエクステンデッドで活躍するようになりました。じゃあそのプロツアーの決勝卓にいた対戦相手のデッキはどうでしょうか?

Nelsonのデッキは、去年のBoros Bushwhackerと現今の赤白デッキの両方の要素を持ち合わせています。赤白ビートダウンをまったく覚えてない人のために解説しましょう、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》は様々な1マナクリーチャーの群れを連れてくることができます:《ゴブリンの先達/Goblin Guide》、手強い《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》、古き良き《運命の大立者/Figure of Destiny》...そしてもちろん1枚差しの《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》ですね。

《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》はものすごい攻撃クリーチャーで、対戦相手が《審判の日/Day of Judgment》などで土地をタップしたときは特にすごいですよ。《板金鎧の土百足/Plated Geopede》と《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》がそれぞれ襲ってくるわけですーしかも瞬時にーだからちょっとだけコンボデッキのようにプレイすることができるんです。

Nelsonのデッキは、新しいものと古いものの複合デッキです。去年のBorosデッキへの追加として、彼は今年の人気カードをたくさん入れています。《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》は1枚差しの《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を持ってこれますし、《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》と《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》の仲を取り持つこともできます。

まぁ、赤白アグロチームの素晴らしい不意打ちですね。

エクステンデッドの思いがけない古びた戦略といえば、突然(with little word or warning)Robert Withrowが白ウィニーを生き返らせました:
Robert Withrow’s White Weenie
Extended -- Pro Tour Qualifier for PT Nagoya in Madison, WI
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/134&decknum=2

この様な構成のデッキを見ていませんね...おそらく何年も。プロツアーアムステルダム(*URL2)で成功したPaul Rietzlの白ウィニーでさえも、速度と《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》による違いが見られます。Withrowのデッキは、ブロック構築のキスキンデッキにとても似ています。24枚のクリーチャーの内、18枚がキスキンで、4枚がキスキンと共鳴する《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》、(can you know, キスキンをドンドン見つけてくる)《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》だけが正当な非部族の攻撃クリーチャーです。

このデッキは、昔の人気カードが何枚か追加されています:例えば、《幽体の行列/Spectral Procession》+ 《風立ての高地/Windbrisk Heights》です。緑白《召喚の罠/Summoning Trap》デッキで採用されている事ほど劇的ではありませんが、それでも《風立ての高地/Windbrisk Heights》は《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》(またはただ余分なカード)に対する蓄えに相当します。

白ウィニー―特に《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》がたくさん入った白ウィニー―は、今のところこのフォーマットでは期待して調整するデッキではありませんが、このメタゲーム...特に、もしも赤いデッキが隆盛し、他のデッキのようにスタンダードとエクステンデッドのメタゲームの間のラインを曖昧にするならば、白ウィニーももちろん強力なデッキとなりうるでしょう。(*2)

上記のボロスとキスキンデッキを披露したウィスコンシンでのPTQでは、2つの本質的に同一のRDWデッキも特徴のひとつでした。
Mike Zeimentz’s Red Deck Wins
Extended -- Pro Tour Qualifier for PT Nagoya in Madison, WI
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/134&decknum=3

Chris Osinski’s Red Deck Wins
Extended -- Pro Tour Qualifier for PT Nagoya in Madison, WI
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/134&decknum=4

ニュージャージーのエディソンで開催されたStarCityGames.comにてスタンダードのレッドデックウィンを使用したPatrick Sullivanの優勝に続いて、 Ziementzがそれに続いて準優勝し、マイナーデッキの成功へのとても明確な声明となりました。(*3)

これらのデッキは―このデッキは本当に―とても素晴らしいデッキだと思います。22枚の土地、2枚積まれた《ボール・ライトニング/Ball Lightning》を助ける4枚積みのカード、そして《焼尽の猛火/Searing Blaze》4枚と《火山の流弾/Volcanic Fallout》4枚を含む、とても流線型な呪文セット。

あの《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》入りの白青デッキと、その多岐のフォーマットにわたるがむしゃらな成功を御存知でしょうか?彼らが引くすべてのクリーチャーを装備品の装備にレスポンスして完全に焼き殺すことはできません(なぜなら、御存知の通り、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》は頑強できますからね)、しかし、20枚の除去カードの中に、1体以上のクリーチャーを殺せるカードがいくつかと、《電弧の痕跡/Arc Trail》と《マグマのしぶき/Magma Spray》がサイドボードにあればどうでしょうか?ほぼ完璧に近いことができるんですよ!そして赤い色をした輩どもはとても素早くて行儀が悪いですが、彼らに刃向かわれる前に試合に勝利することができるでしょう。

《トンネルのイグナス/Tunnel Ignus》ですか?

世の中には《風景の変容/Scapeshift》デッキがまだ存在しているんですよ:
Rob Marquardt’s Red Deck Wins
Extended -- Pro Tour Qualifier for PT Nagoya in Madison, WI
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/134&decknum=5
(注:明らかにRDWではないですが、原文をそのまま引用しています)

青を中心とした《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》デッキは、未だ《虹色の前兆/Prismatic Omen》が戦場に必要ですが、それ以外では「勝ち」については相変わらず非常に素晴らしいです。《思案/Ponder》、《定業/Preordain》、緑の加速手段、そして《風景の変容/Scapeshift》を経由する1枚コンボの組み合わせは、要するに、相変わらずとてもすごいのです。《謎めいた命令/Cryptic Command》はほとんどの問題を解決しますし、《炎渦竜巻/Firespout》から《原初の命令/Primal Command》までなんでも入っているこのデッキのツールボックスはたくさんの穴を塞ぐことができます。

ツールボックスといえば:
David Gleicher’s Reflecting Pool Control
Extended -- Pro Tour Qualifier for PT Nagoya in Madison, WI
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/134&decknum=6

5色デッキの再来をトップ8で目撃するということは素敵なことですね。

このシーズンの初めは、プロツアーパリの3日目から始まり、ツアー中、優れたプレイヤー達の間では色んな4、5色コントロールデッキが人気でした。種々のデッキを定義づける《太陽破の天使/Sunblast Angel》から《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》まで色々なカードを私達は目撃しています。Gleicherのデッキはとても興味深いデッキです。

(Vividランドと《反射池/Reflecting Pool》でスタートして、やりたいことを何でもプレイする、さらには《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》まで入った)5色コントロールデッキのマナベースと象徴するもの全部が入っているにもかかわらず、Davidはたくさんのプレインズウォーカー達と共に戦っています:《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》、そして《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》まで!このデッキは一見すると5色デッキのように見えますが、昨年の夏ごろの赤白青プレインズウォーカーデッキのようにおそらくプレイするのです。

より不鮮明に。

こちらも似たような色構成ですが、似ても似つかないデッキです:
Zach Jesse’s Reflecting Pool Control
Extended -- Pro Tour Qualifier for PT Nagoya in Madison, WI
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/134&decknum=7

Zach Jesseは、主にサイドボードのカード(《対抗突風/Countersquall》、《呪詛術士/Anathemancer》)用に多色カードである《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》と《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》を加えた青赤の大人気デッキ様なデッキを使用しました。

そうですね、このデッキはたくさんの素敵なカードが入っていますね。コントロールデッキに採用される《復讐の亜神/Demigod of Revenge》、《対抗呪文/Counterspell》風の強力カード...そして《時間のねじれ/Time Warp》!しかし、このデッキは何かが未完成だと私は感じずにはいられません。7マナまで伸ばせる可能性を秘めた色構成なのに、《謎めいた命令/Cryptic Command》はあっても...《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》が入っていないのは少し驚きです。たった1枚の《やっかい児/Pestermite》はどうでしょうか?読者の皆さんは本能的にデッキリストの《欠片の双子/Splinter Twin》を探したでしょうが、このカードも入っていないのです。

もちろん、《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》や《欠片の双子/Splinter Twin》を使わなければならないという理由はありません。デッキに入っているカード全体としては、とても素晴らしいですし、トップデッキと神頼みの代わりに神ジェイスと《定業/Preordain》でドロー操作できるこのデッキでは、十中八九《復讐の亜神/Demigod of Revenge》はさらに素晴らしい存在となります。

最後に紹介するトップ8のデッキは、より一層人気となった緑白《召喚の罠/Summoning Trap》デッキで、今回は剣やプレインズウォーカーは入っておらず、クリーチャーばかりのデッキです:
William Nichols’s Green-White Summoning Trap
Extended -- Pro Tour Qualifier for PT Nagoya in Madison, WI
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/134&decknum=8

先週の記事(*URL3)の第3節で似たようなデッキを紹介しましたね、なのでここでは、この記事のトリであるスタンダードフォーマットを覆う霞を見ていくことにしましょう:

Caw-Bladeはスタンダードにおいて―最高のデッキとは言い過ぎですが―最高のデッキの一つであると言っても差し支えないことは皆さん御存知ですね。Caw-Bladeへの最新アップデートは《稲妻/Lightning Bolt》と《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》を足した赤白青を含んでいました。この赤白青デッキは、特に初登場の時には、ミラー戦でたくさんの強みを与えてくれました。次のステップは、赤から黒へと色を変えることのようです:
Gerry Thompson’s White-Blue-Black Caw-Blade
Standard -- StarCityGames.com Open in Memphis, TN
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/134&decknum=9

《破滅の刃/Doom Blade》と《喉首狙い/Go for the Throat》は黒入りバージョンに、赤入りバージョンの《稲妻/Lightning Bolt》のように、単体除去の束を授けてくれますが、黒入りデッキでは《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》や《天界の列柱/Celestial Colonnade》も除去することができるのです。

(少なくとも対戦相手の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を殺す意図を含んだ)多色土地のアップグレードに加えて、黒入りデッキが持つ最もプラスとなる違いは《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》です。デッキの行動の幅を広げてくれますし、《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》はとても長きにわたる影響力を持っています。何か呪文を通(すために打ち消し呪文を確認)したいときまで手札に温存する事もできますし、相手のジェイスに攻撃を開始するまで温存(し、対戦相手が《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》への除去手段を持っていないか確認)することもできます。

同時に(《地盤の際/Tectonic Edge》が無いことを除けば)、白青黒Caw-Bladeは赤白青バージョンと同じように、元の恐ろしいデッキができる事をほぼ行うことができます。《地盤の際/Tectonic Edge》(と相当な数の打ち消し呪文)を失うことは、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》に対するトラブルをもたらし得ますが、黒入りバージョンは、《原始のタイタン/Primeval Titan》を、対戦相手が唱えられるようになる1,2ターン前にひったくることができる《記憶殺し/Memoricide》を採用することができるのです。

黒は今のところCaw-Bladeの選択肢の一つのように見えますし―Gerry Thompsonという優れたプレイヤーの手にトップ8という成果をもたらしたので、もしも読者がスタンダードの準備を検討しているならば、おそらく十分に認識しておくべき色の一つでしょう。

私のような読者ならば、様々なフォーマットにまたがって変わり続けるこれらのメタゲームが大好きに違いないでしょう。既知のエンジンやデッキ哲学を使いながら、(白青Caw-Bladeから赤白青Caw-Bladeそして白青黒など)プレイヤー達は他のプレイヤーの優位に立とうとしています...そしてエクステンデッドに目を向ければ、支配的立場のフェアリーから白青Caw-Bladeの隆盛、Madisonのデッキの様なまた別のデッキが集まるPTQトップ8まで目撃することができます(*4)。あなたのデッキをカスタマイズする機会も可能性もたくさんあります、そしてつまり「キミの思うがままにやろう」ということです。

一つだけ確かなこと:それは、丁度スタンダードかエクステンデッドの準備をしているなら...退屈にはならないということですね。

それでは(もし開催されるのであれば)今週末の幸運を祈っています!

*URL1
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/ptcol05/welcome
*URL2
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptams10/welcome
*URL3
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/133
拙訳:http://gotcha.diarynote.jp/201103121433455590/

今回悩んだところ

*1
You could play one Energy Flux and find it with the Vampiric Tutors you were playing already.
初めはyou were playing alreadyは教示者にかかってるのだと思い「先に教示者プレイしてEFを持ってくる事ができる」という感じで訳していたのですが、
それならこんな文にはならないしわざわざoneと付ける必要もないと考え、EF重ね貼りできるということを書いているのだと思うことにしました。
*2
Hot on the heels of Patrick Sullivan’s StarCityGames.com Open Series win in Edison, NJ with his Standard Red Decl Wins comes a near-win on the part of Ziementz and a pretty clear statement for local deck performance.
comes以下を、こんな事言っているだろうという雰囲気で訳しています。正しく訳せたとは思えません。
*3
Players jockeying for an edge while staying with an engine or deck philosophy they know works (White-Blue Caw-Blade to Red-White-Blue CawBlade to White-Blue-Black and so on)... and you can flip over to Extended and see from the dominance of Faeries, to the rise of White-Blue Caw-Blade (there too), to a PTQ Top 8 like Madison’s where we see neither deck.
前半のthey know worksをどんな日本語にすればいいか分からず飛ばしました。
engine or deck philosophyにかかっているのだと思いますが、雰囲気はつかんでいても日本語には変換できず。


beaterはビーターで良いじゃない


--------------------
・コアスリーブMを買った話
先日、昨年ネタ蒔きさんが絶賛していたコアスリーブMを初めて買ったんです。
丁度ストックしてあったKMCパーフェクトもなくなりそうだったので、ストックすることも考えて2000枚。
注文後2、3日で届いたのですぐに換装してみたんですが、どうもおかしい。KMCパーフェクトと比べてみても全然硬くないんです。というかほぼ一緒。
神経研ぎ澄ましてコスモと一つになったら漸くコアスリーブの方がちょっと重くて硬いかなと感じるレベル。
絶賛されてたことで自分の中のハードルが上がっていたのかもしれませんが、冷静になって触っても硬くない。
何度も何度も触った挙げ句、もうこれは私の触覚がおかしいと思うようになったのですが、どうすればいいですか?お願いします><

真面目な話、もしかしてKMCマットのように劣化してしまったんでしょうか。

・Gathererの話
新しくなった頃からずっとそうなんですが、米公式のGathererで検索してもヒットしない。今のところGoogleでカード名を検索して出てくるGathererのページに飛ぶしかない。
もしかして皆さんの所では普通に使えてるんでしょうか。
ちなみにFirefox4rc1とIE8で試したんですが、どうもダメなようです。

・MTGのゲームの話
フリーならば今のところMWSが最強じゃないかと思うんですが、今注目してるのがMAGE。
ネット対戦も、コンピュータとの対戦もできて、多人数戦にも対応してる。
今のところ収録カード数も少ないし、バグも多いけど、頻繁に開発しているのでこれからが楽しみである。
http://code.google.com/p/mage/
http://www.slightlymagic.net/forum/viewforum.php?f=70
ちなみにMOはアカウント取ったきりログインしてません。

・マジックスラングの話
誰か訳してくだしあ
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/academy/9
http://www.starcitygames.com/php/news/article/3656.html
http://wiki.mtgsalvation.com/article/Magic_slang

・海外通販の話
GamingEtcが3/24までの売り上げの5%を日本に寄付するとのこと。
これを機にGamingEtcで購入してみるのもよいと思いますが、カードの状態はCFBよりちょっと悪い事を念頭に置いてください。
GamingEtc格好いい...と思ったらmintcardは30%とか格好よすぎる
Top Decksの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。

ちょくちょく直していきます。

Top Decks - Three Formats, Three Decks
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/133

3つのフォーマット、3つのデッキ
色んな次元で狂気がわき上がっているのに、一つのフォーマットに限定するのは難しい...。PTQレベルのエクステンデッドでの事ってだけじゃなくて、スタンダードやどんどん人気が出ているレガシーといったフォーマットでの事もなんだ。

何よりもまず(Up First):レッド・デック・(マジで)ウィン

Patrick Sullivanはここ数年間、この地球上で赤いデッキを使う非常に評判の高いプレイヤーの中の一人だ。彼はPTQレベルの大会でとことんまで戦う才能が素晴らしいことで有名で、驚くべき勝率を、特に赤いデッキのミラーマッチで記録している。Gerry Thompsonのような選り抜きのデッキデザイナー達は、Patrickは赤いデッキにおける最高のデザイナーであり理論家であると言うが、彼に話しかければ、なぜデザイナー達がそう言うのかが簡単に分かるよ。

例えば、ミラーマッチについて知識の少ないプレイヤー達の一つの誤解とは、主に赤いデッキのわかりやすさや単純さがプレイを簡単にしてくれるという「でたらめ」で異なった誤解だ。赤いデッキのミラーでのPatrickの成果は、こういったデッキに入っている個々のカードのパワーレベルが全般的にほぼ同じであることに起因していて、そのためたくさんの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》風の楽勝カード、《原始のタイタン/Primeval Titan》する楽勝カードはない。赤いデッキ同士の試合ではおよそ、ライフを維持すること、情勢の中で何が本当に重要なのかを評価すること、そしてマナと呪文で構成される有限の軍隊でカードアドバンテージを得る方法を見つけることになる。

Patrickは型にはまらない自由なカード選択で常に有名だ。彼はエクテンデッドの赤いデッキに《ぼろ布食いの偏執狂/Tattermunge Maniac》を入れ、世論では《炎の稲妻》と《マグマの噴流》が有力とされていた頃に、《溶岩の矢》と《火山の槌》の優位を主張した。(*1)

そして先週末、彼の故郷であり、トーナメントに参加する予定も無かったニュージャージーに帰郷したとき(ここ数年の間Patrickはカリフォルニアで働いている)、彼と彼の赤いデッキが実際に優勝しているんだ。
Patrick Sullivan’s Red Deck Wins
Standard -- StarCityGames.com Open in Edison, NJ
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/133&decknum=1

Sullivanはこの本質的に完璧で最新式のスタンダードのレッドデックで、約600人が参加したニュージャージーのエディソンで開催されたStarCityGames.com Standard Openを勝ち取った。《ぐらつく峰/Teetering Peaks》4枚、(《板金鎧の土百足/Plated Geopede》と《焼尽の猛火/Searing Blaze》用の)8枚のフェッチランドを含む24枚の土地と4枚組の束。このカード選択は思い切りが良く、堂々としているね。

メインデッキに採用されているカードの中で、最も変わっているのはおそらく《燃えさし運び/Ember Hauler》だ。Patrickは《カルガの竜王/Kargan Dragonlord》よりもこのカードを優先していて、特に複数枚の《戦隊の鷹/Squadron Hawk》に対する有効性を引き合いに出している。

もし、彼の良いところが一つあったとすれば、それは《戦隊の鷹/Squadron Hawk》を叩けることだね。PSulli(Patrick Sullivan)は優勝への道程で白青デッキ、白青赤デッキ、そしてボロスデッキを倒しているんだ。《躁の蛮人/Manic Vandal》で《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》の子供達をしかりつけ、彼を二度殴った《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》持ちの《コーの火歩き/Kor Firewalker》を《漸増爆弾/Ratchet Bomb》で爆破する。彼は《槌のコス/Koth of the Hammer》で最終奥義を出す事から、誤って2枚目の《槌のコス/Koth of the Hammer》を唱えてしまう事(けれどもラッキーなことに、その時の彼の対戦相手のライフは1だった)といった事まで、何でもかんでも行ったんだ。


画像(《槌のコス/Koth of the Hammer》「なんでお前がここにいるんだ?」)



23枚の《戦隊の鷹/Squadron Hawk》と24枚の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》がトップ8の大多数を占めているけれど、彼は私達にこのメタゲームを生き抜く事ができる新たな方法を私達に見せてくれたんだ。

「このクールなレッドデック」の成功について各回ごとにざわざわする群衆の様子から判断すると―赤いデッキの成功は、並のトーナメント参加者達が本当に見たくてたまらなかった光景のようだった。


物事が変わるほど...彼らも変わるのだと、私は思う

遡ること1998年、《時のらせん/Time Spiral》は今まで印刷されてきたカードの中で最も高い影響力を持つカード群の中の一枚だったんだ。《時のらせん/Time Spiral》は、《High Tide》デッキだけでなく、プロツアー・ローマで優勝する《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》デッキが産み落とされる以前から、直ちにたくさんのアメリカ合衆国選手権(US State Championships)で勝利を手にしていた。ある時、―彼がWotCで働く様になる前、確か彼が昇進で宰相かなんかの役職になる前だったと思う―Randy Buehlerは、《時のらせん》はあんまり強いので、8マナにしようと彼は努力したが、結局6マナのままになった。。(*2)

かなり長い年月の間、《時のらせん/Time Spiral》はレガシーフォーマットにおいて禁止されていた。けれども、《適者生存/Survival of the Fittest》が禁止リストに引っ込められるのとほぼ同じときに、どんな面白いデッキが生み出されるのかを見たいという願望によって《時のらせん/Time Spiral》は禁止解除されたんだ。

2つのトーナメント内の一つ(*3)、これがその結果だ:
Alix Hatfield’s High Tide
Legacy -- StarCityGames.com Open in Edison, NJ
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/133&decknum=2

HatfieldのLegacy Open優勝デッキは、マジックの歴史(特に1999年のエクステンデッド)の中で最も支配的だったデッキの一つ《High Tide》のレガシー版だ。このデッキは、Kai Buddeの華々しいキャリアをスタートさせたデッキであり、同様にJon Finkelやその他たくさんの有名プレイヤー達も使用して良い成績を収めている。

Hatfieldの"Permanent Waves"は昔の《High Tide》の核の大部分を採用し、それよりも古いカード(《Candelabra of Tawnos》)と新しいカード(《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith》)を追加して混ぜ合わせている。

では、このデッキはどんな風に動くのか?

通常のゲームでは、自分の土地から生み出されるマナを本質的に2倍にしてくれる《High Tide》を唱える。
そして前述した《Candelabra of Tawnos》、《転換/Turnabout》、または《時のらせん/Time Spiral》といった効果のカードを使用して、必要以上のカードを引きながら(基本的にすべてカードがドロー呪文だ)マナを増やしていくんだ。

結局のところ、このデッキのゴールは大量のマナとカードを生み出すことであり、最終的に《精神力/Mind Over Matter》、2倍または3倍にマナを生み出す《島/Island》、過剰な手札を使用して、手札にある個々のカードを1以上のマナに変換する。それから、大量―普通は40以上―のマナを使って、《天才のひらめき/Stroke of Genius》への2011年の解答で、ミラディン包囲戦の選ばれしフィニッシャーである《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith》で対戦相手を倒すことができるんだ。

画像(「親愛なる対戦相手様、...」
「...37枚のカードを引いてください。」)


大量のカードを自分に引かせるために使い、デッキに戻してシャッフル、その後、対戦相手を倒すためにゆくゆくは《商人の巻物/Merchant Scroll》やドローステップで再び引くこともできるから、《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith》はとりわけクールだね。

《High Tide》はレガシーにおいて最速デッキではないけれど、それでも3ターンキルが可能だ。例えば、3枚目の土地を場に出し、《High Tide》をプレイ、残り2枚の土地をタップして4マナ生み出し、《転換/Turnabout》を唱えてすべての土地をアンタップ、そしてこの3枚の土地をタップして6マナの《時のらせん/Time Spiral》(またはマナを増やすカードを先にプレイにすること)を試みることができる。例えば、《Candelabra of Tawnos》や《精神力/Mind Over Matter》を置こうとしてもいいし、追加の《High Tide》を唱えようとしてもいいし、その他色々なことをしてもいい。

勝利への別ルートは、青いコンボデッキの長きにわたる友人である《狡猾な願い/Cunning Wish》を経由する。ただストームカウントを増やして、サイドボードから《思考停止/Brain Freeze》を持ってきて相手を倒すことも可能だ。《実物提示教育/Show and Tell》や《雲上の座/Cloudpost》、そしてその他《High Tide》スタイルのデッキの(大量の《石臼/Millstone》効果ですら無効にする)《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》というまれに見る共通点のせいで、レガシーではこのルートを無条件で当てにすることはできない...けれど、エルドラージの様なデカい《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》をプレイしないZoo, Goblins, そしてJunkといった柔軟性のない攻撃的なデッキに対しては、《思考停止/Brain Freeze》は素晴らしい不意打ち/追加手段となる。

このデッキのクールな点の一つに、本質的にすべて基本地形である《島/Island》を使用している点がある。色マナ事故に決して起こさないだけでなく、基本的に《不毛の大地/Wasteland》耐性があるんだ。超クールだね。

さて、...ほんのちょっと話が変わります
Ryan Reynolds’s Green-White Summoning Trap
Extended -- Pro Tour Qualifier for PT Nagoya in Santa Clara, CA
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/133&decknum=3

カリフォルニアで開催されたこのPTQだが、私は、優勝者であるRyan Renolds(ライアン・レイノルズ)はこの夏公開予定の映画「グリーンランタン」で「悪」(forces of fear)との闘争に取り組むハリウッドのアクションスターであったとただひたすら憶測するしかないね。

だがしかし、例えそうでなくとも(おそらく別人だ)、このデッキには解説する事柄がまだあるよ。

エクステンデッドの緑白《召喚の罠/Summoning Trap》は、プロツアーアムステルダムで使用されたZvi Mowshowitzとチーム・ミシック(Team Mythic)のオリジナルから引っ張ってきたデッキだ。

コンボのような回りをする可能性を秘める《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》の4枚フル投入によって、フェアリーに対して相性が良く、クリーチャーデッキに対してもとても良い。

読者がこれについて理解してない場合に備えて(多くの読者は理解しているだろうが)解説するが、《苔汁の橋/Mosswort Bridge》や《風立ての高地/Windbrisk Heights》で《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》を場に出したら、それはキミが普通に唱えたようなものだ。《召喚の罠/Summoning Trap》のように戦場にただ出すんじゃない。それゆえに、完全に《Time Walk》だ!

1ターン目《貴族の教主/Noble Hierarch》、2ターン目《巣の侵略者/Nest Invader》と《風立ての高地/Windbrisk Heights》、3ターン目、get in thereして何か馬鹿げたことを行う。その状況で(《貴族の教主/Noble Hierarch》、2/2、または0/1を戦闘で失っていようといなかろうと)のエムラクールは基本的に大当たりであるが、同様に《原始のタイタン/Primeval Titan》でもすごく良い。

《原始のタイタン/Primeval Titan》といえば、このGreen-White Trapデッキはサーチの対象となる幾つかの立派な土地を擁している。1枚の《活発な野生林/Stirring Wildwood》、シルバーバレットの《地盤の際/Tectonic Edge》、そして有名な《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》だね。

では、違いは何か?

スタンダードのCaw-Bladeの創始者であり、エクステンデッドの白青《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》coolを生み出したセットであるミラディン包囲戦は、同様に、このスタイルのデッキにも《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を与えているっ!《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》と《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》はちっぽけな《極楽鳥/Birds of Paradise》、エルドラージ・落とし子トークン、そして《貴族の教主/Noble Hierarch》達を本物の脅威にするんだ。

同様に、このデッキには幾つかの素敵なポジション取りがある。プレイヤー達は《呪文貫き/Spell Pierce》や《強迫/Duress》をプレイするが、このデッキには対象となるカードはほとんどない。適切な打ち消し呪文を持っているときでも、それを使った後で《召喚の罠/Summoning Trap》に負けてしまうだろうし(*4)、that is sitting under lands on the battlefield, hoping and praying your opponent doesn’t suddenly get 10 power.(*5)

Ryanのサイドボードはうわべでは圧倒的で、攻撃的なデッキに、柔軟性をたくさん与えてくれる。(*6)

《自然の要求/Nature’s Claim》で《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》や《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》を取り除くことができる。《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》は、この世界のPatrick Sullivan達にとってa nod and a winkだし、《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》は相手の《極楽鳥/Birds of Paradise》を失業状態にする...けれど、それを殺す役割は《審判の日/Day of Judgment》だ。

だれもスペインの異端審問(Spanish Inquisition)を期待していない、よね?

クリーチャーデッキがその、御存知の通り、クリーチャーを展開するときは、クリーチャーを並べさせて(*7)...展開しすぎたところで破壊することができるんだ。

不意打ちだ!

面白いデッキがそこら中にある。さらに良いことに、それは良いデッキだ。

ライアン・レイノルズ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%BA
グリーンランタン (映画)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%B3_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29

今日の「特に」自信がない箇所

*1
Lava Dart and Volcanic Hammer when the prevailing sentiment was in favor of Firebolt and Magma Jet.
in favor of A は、「Aの方を選ぶ、Aに有利になるような、Aに気に入られて」という意味になるけども、「Lava Dart~はFireboltとMagma Jetを選ぶ」はどう考えてもおかしい。
画像を見るからに、取って代わるようなニュアンスで訳そうと考えましたが、結局上記の訳にしました。

*2
Time Spiral was so good that he would have tried to break it at eight mana, let alone six.
that以下が全然自信がない。

*3
A couple of tournaments in
このinってなんだ。

*4
When you have a relevant piece of countermagic, you might tap down and lose to a Summoning Trap
you might tap downは打ち消し呪文を使って土地をタップしたことだと思って上記の訳にしました。

*5
other times you get overwhelmed by the card advantage that is sitting under lands on the battlefield, hoping and praying your opponent doesn’t suddenly get 10 power.
初めthat以下がother timesにかかってるのかと思ったけど、よく考えたらcard advantageにかかってるんじゃないかと思いつつ、それでも日本語にできない。考えるのを止めた。
読み方としては、「other times、that以下であるcard advantageによってyou get overwhelmed」という感じなんでしょうか。

*6
Ryan’s sideboard gives the seemingly overwhelming, offensive, deck a good amount of flexibility.
give A Bで「BをAに与える」だけど、Aが"the seemingly overwhelming, offensive, deck"までだった(と思う)。

*7
When the mono-creatures deck lays out its, you know, creatures, that encourages other creature decks to lay out their creatures...
that以下がthe mono-creatures deckにかかってるんだろうと思ったんですが、other creature decksが何を指してるのかが分からない。
たぶんElves!みたいなデッキに対して《審判の日/Day of Judgment》を使う話なのだと考えて、それっぽく訳しました。

その他
Spanish Inquisition
これってあのストームコンボ?

全体的にやっつけでした。
日本語が出てこなくてぐぬぬとなることが多数ありでした。
まだまだなので、日々是精進あるのみですね。
Top Decksの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。
Top Decks - Extended Besieged!
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/131

 私達はミラディン包囲戦についての議論のほとんどをスタンダードの範囲内にとどめているけれど...今はPTQシーズンだ!だから今週は、新セットが現在進行中のPTQシーズンのフォーマットであるエクステンデッドにどれだけ衝撃を与えているかについて考えていきたい。

《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》

今のところエクステンデッドにとって最も印象的なカード、そしておそらくミラディン包囲戦の中で最も印象的なカード―は《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》だ。具体的なデッキを見る前に、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》がどれだけ優れているかについて考えることが興味深いことになると私は考えた。

先週のTwitter上で、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》VS《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》にまつわる議論が行われていた。個人的に、ここでの熟慮はたいしたものではない。《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》の所作とは何だろうか?それは、狼トークンを生み出し、対戦相手のカードを10枚めくることだ。Conrad Kolosはある観点から考察した最初の人物だろう、その観点とは...「そのコストはいくつにすべきか?」だ。

個人的に、《石臼/Millstone》&狼トークン生成は2マナのはずだ。ひょっとすると3マナかもしれない。だが、誰も3マナではプレイしないだろう。

10枚のカードをめくる能力は良い能力だろうか?

《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》や《適者生存/Survival of the Fittest》が場にあるときの様な、複数のカードを引く行為が好ましくない状況では優れた能力となる。だがしかし、一般にはどうだろうか?ただ10枚のカードをめくるという行為は、特筆するほどの事じゃない。その良い例がこれだ:多くのプレイヤーは《砕けた野望/Broken Ambitions》を唱えることについて懐疑的だ、なぜなら、もし激突に勝った場合、対戦相手のトップを改善することになるからだ。

では、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》の能力のコストはどれくらいだろうか?対戦相手にディスカードを強いて、同時に君の土地をすべてアンタップする―コストは何マナにすべきか?4マナの《転換/Turnabout》はエクステンデッド環境を破壊する、だから私は4以上のマナコストだと推測するね!

先週私とSteve Sadinが発見した《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》の違った見方もある:それは、「ターンとは何か?」だ。Brian Weissmanは、ターンはほとんど1)カードを引くこと、2)土地をプレイすること、の2つに集約できるとよく言ったものだ。攻撃もできる...けれども、大部分はマナとカードだ。

さて、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》が行うこととはなんだろうか。

対戦相手にディスカードを強いることで、《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》はターンの半分を奪う。そして、君が土地を出していないのにも関わらず、この新ソードの「あなたがコントロールする土地を全てアンタップする」能力は、残り半分を非常に連想させる。

さかのぼること1997年、私達は「すべてのものが《Time Walk》だ」とよく言ったもので、《大クラゲ/Man-o’-War》から《記憶の欠落/Memory Lapse》まで何でもそう考えたものだった。だからね、私にとって《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》は《Time Walk》の様にとても思えるんだ。

そして、アーティファクトであるので、かなりの数の多様なデッキに投入することができる《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》、このカードにとって申し分ないデッキスタイルが主に二つある:それは白青とフェアリーだ。
__SipItHolla’s White-Blue
Extended -- PTQ for Pro Tour Nagoya on Magic Online
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/131&decknum=1

__SipItHollaが使用して優勝したこのデッキは、プロツアー・パリを支配したスタンダードのCawBladeをとても彷彿とさせる。

やはり、私達は2枚の装備品を持ってくる《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》パッケージを見ることになったし、そしてやはりとても盛大なフィニッシュを見ることにもなった。エクステンデッドの白青デッキはクリーチャーの面で非常に改善されている。《戦隊の鷹/Squadron Hawk》の代わりに、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を...そしてタフネス1の飛行持ちとして、コンボデッキをブチのめすために__SipItHollaは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を採用している。

《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を追加し、(ボードコントロールと交換して)僅かにマナ基盤が異なる類似デッキも__SipItHollaが使用してトップ4で終えているんだ。
__ShipItHolla’s Blue-Black Faeries
Extended -- PTQ for Pro Tour Nagoya on Magic Online
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/131&decknum=2


マジック・ウィークエンド・パリで行われたPTQで、Masayasu Tanahashiがさらに変化が加えたものを使用している:
Masayasu Tanahashi’s Blue-Black Faeries
Extended -- PTQ for Pro Tour Nagoya in Paris, France
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/131&decknum=3

Masayasuがパリで2位となって以降、他のフェアリーデッキの多くが採用しているから、Tanahashiの変更点がどれだけ価値のあることなのか君もわかっているね。

ここでの《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》は、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》が去った後の空席を獲得している。この剣は、十手よりも1マナ多いだけで、ほぼ間違いなくフェアリーではさらに相乗作用するだろう。おわかりの通り、フェアリーというのは、対戦相手のターンに呪文を唱えたいデッキだ:《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》はアップキープの間に、《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》は脅威へのレスポンスで、そして《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》はターンの終了時に(または、最良の機会ならいつでも)プレイしたい。

フェアリーは確かに自分のターンに唱えなければならない呪文があるけれども、2ターン目に《苦花/Bitterblossom》を置いた後は、そういうカードは1マナの《思考囲い/Thoughtseize》か《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》にほとんどとどめている。

...じゃあ、このデッキの《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》をどう扱うのか?

確かに、自分のターンに3マナを(一度に)使わなければならないし、クリーチャーに装備したいときは、自分のターンに2マナ使わなければならない。しかしながら、全ての土地をアンタップするとは、ほとんど対戦相手のターンに呪文を唱えたいこのデッキにとって、正直言って最高だ!そして、フェアリーでは山ほどのクリーチャーをプレイしないけども、《苦花/Bitterblossom》が終わらない剣士候補を垂れ流す。彼らにプロテクション(黒)とプロテクション(緑)を付加することは、このフォーマットでは夢みたいなことなのさ。

(少なくとも対戦相手にとって)真の天災とはなにかおわかりかな?それはこれだ:

(《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》を装備した《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》の画像)

《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
Paul Schieffer’s Steel Artifact
Extended -- PTQ for Pro Tour Nagoya in Mobile, Alabama
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/131&decknum=4

ミラディン包囲戦の新しいオプションから恩恵をうけた現存する他のデッキはSteel Artifactだ。

複数のアーティファクトクリーチャーをプレイし、《エーテリウムの達人/Master of Etherium》と《鍛えられた鋼/Tempered Steel》で強化された集団で攻撃することに焦点を当てていたこのデッキにとって、《信号の邪魔者/Signal Pest》はとても良くなじむ。《信号の邪魔者/Signal Pest》もいくつかのボーナスを受けられるだけでなく、愛を―もしくはこの場合は憎悪を、憎悪、ヴァイオレンスを同行するアタッカーと共有するんだ。

でも本当に繋がりを強固なものにしてくれたのは、《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》だ。
(But what really classes up the joint is Tezzeret, Agent of Bolas.)

テゼレットはSteel Artifactにさらに凄い脅威を与えているが、《エーテリウムの達人/Master of Etherium》や《鍛えられた鋼/Tempered Steel》とは異なり、レッドゾーンを必要としない勝ち手段を与えてくれる。テゼレットの《衝動/Impulse》能力は、このデッキでとても高い成功率を誇り(SchiefferのSteel Artifactはアーティファクトが50%以上を占めている)、Steel Artifactにおいて3つの能力全てが威力を発揮し、その上、最終奥義の速度と残忍さはかつてないものである。

《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》

《信号の邪魔者/Signal Pest》といえば、私は別の《信号の邪魔者/Signal Pest》デッキ...今度はPTQ優勝者のデッキを見て嬉しく思ったんだよ!
Evan Coffey’s Kuldotha Red
Extended -- PTQ for Pro Tour Nagoya in Mobile, Alabama
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/131&decknum=5

Coffeyはフェアリー、ジャンド、そして《風景の変容/Scapeshift》の海をまるでスタンダードの様なデッキを使用してモービル宛の招待状を獲得するまで泳ぎ切ったんだ!

このデッキは、とても素早く大量のダメージを叩き出すために《信号の邪魔者/Signal Pest》と《激戦の戦域/Contested War Zone》を使うKuldotha Red swarmデッキだ。最高の引きがあれば、Coffeyは2ターン目に本当に勝つことができる:

1ターン目:

1.《山/Mountain》、《信号の邪魔者/Signal Pest》、《メムナイト/Memnite》
2.《オパールのモックス/Mox Opal》、《オパールのモックス/Mox Opal》を生贄に捧げて《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth》
3.《オパールのモックス/Mox Opal》、《オパールのモックス/Mox Opal》を生贄に捧げて《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth》
4.《山/Mountain》、《信号の邪魔者/Signal Pest》、《メムナイト/Memnite》、そして6体の1/1ゴブリントークンでターン終了

2ターン目:

1.《激戦の戦域/Contested War Zone》をトップデッキして、場に出す
2.全てのクリーチャーで攻撃
3.《信号の邪魔者/Signal Pest》(パワー0)、《メムナイト/Memnite》(2)、6体のゴブリン(12)
4.《激戦の戦域/Contested War Zone》を起動...
3.《信号の邪魔者/Signal Pest》(パワー1)、《メムナイト/Memnite》(3)、6体のゴブリン(18)
4.お前はもう死んでいる

それでは、このデッキでスタンダードリーガルでないカードは何か?

それは《マグマのしぶき/Magma Spray》のみ、それもサイドボードだよ?

こんなデッキがこの成績を残してるのを見るのはとても興奮するね。

さて、《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》についてはどう思うだろうか?このデッキにおいて、《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》は、0マナでなくて1マナ費やすにもかかわらず、ありふれた《メムナイト/Memnite》みたいなものだ、けれども、もし君が生物兵器で1対1交換しても、少なくとも、何かに《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》を装備することができるんだ。

《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》

小柄なクリーチャー達と喊声というテーマに関して、rederrabbitは好見本の喊声持ちをバントアグロデッキに追加している。
eiderrabbit’s Bant Aggro
Extended -- PTQ for Pro Tour Nagoya on Magic Online
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/131&decknum=6

喊声持ちの追加は興味深い張力(interesting tension)を生み出した。一方で、クリーチャー一体で攻撃することを伝統的に基底とした戦略がある。《貴族の教主/Noble Hierarch》と《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》はバントの典型的なメカニックを早い段階から示し、それから賛美の極みである《最高の時/Finest Hour》が、クリーチャーをフィニッシャーに仕立て上げる。

しかし、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》がいれば、孤独に攻撃しない、そして決して孤独で攻撃することのないクリーチャーが手にはいるんだ!

...そうしない限りはね。

《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》で攻撃すると、賛美(と《最高の時/Finest Hour》の他方の誘発型能力)がスタックに乗る、ボーナスダメージを得る、小柄な兵士達を場に並べる、賛美を受ける、喊声を与える、そして80年代のRic Flairよりも本質的にたくさんのルールをぶち破ることができるんだ。

最高。

それにキック・アスのヒット・ガールみたいに、キュートで恐ろしいね。
(訳注:キック・アスはアメコミ(またはその映画)で、ヒット・ガールは登場人物の一人)

《貴族の教主/Noble Hierarch》から《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》を高速召喚し、4ターン目に《最高の時/Finest Hour》を唱え、英雄一体で攻撃する。するとこういうことが起こる:

1.《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》で攻撃
2.賛美2つ、《最高の時/Finest Hour》の誘発型能力、喊声、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》のトークン生成がスタックに乗る
3.《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》が2体の小柄な奴等を連れてきて、喊声ボーナスを受ける(2/1が2体)
4.《最高の時/Finest Hour》によって《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》がアンタップして、追加の戦闘フェイズを得る
5.《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》が2つの賛美を受ける
6.《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》(パワー5)と2体の兵士(4)で攻撃して―9点ダメージ。
7.信じられないことだが(思い出して欲しい、私達はここにいる4体の騎手のキャプテンなのだ)、さらに攻撃できる!《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》が攻撃、今回はパワー5だ。(2体のトークンはタップしたままで、どちらにしろ速攻を持たないから、彼らはお留守番だ。)
8.賛美2つ、喊声、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》のトークン生成がスタックに乗る
9.《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》がさらに2体の小柄な奴等を連れてきて、喊声ボーナスを受ける(2/2が2体)
10.賛美によって《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》がパワー5から7になる
11.《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》(7)と2体の兵士トークン(4)で攻撃し、計11点。既に9点与えてるので、これで相手は死だ!

こんな風に、こういった状況になるとはとても考えられないが、賛美と喊声が手を取り合ってルールをぶち破ることを知ることは間違いなく重大なことだ。

《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》に加え、reiderrabbitは別の新カードである《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》も使用している。賛美持ちと《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の力を借りた二段攻撃持ちのクリーチャーは明らかにおかしい。《貴族の教主/Noble Hierarch》と最高の白いプレインズウォーカーの助けがあれば、一度のフライトで、12点以上のダメージで与える《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》を送り出すことができるんだ。

次は別のデッキだ:

《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》
Azulah’s Naya Aggro
Extended -- PTQ for Pro Tour Nagoya on Magic Online
http://www.wizards.com/magic/samplehand.asp?x=mtg/daily/td/131&decknum=7

Azulahは最近行われたマジックオンラインでのPTQでトップ8に残っている。私はナヤにも同様の潜在的なコンビネーションがあると強調したい。

ほんの少しの間、《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》を用意できる《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》にとても興奮したんた。残念ながら、この格別な装備は、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》のプロテクション(緑)とは連携できない。

凶暴な選択肢がこのデッキにはないと言っているのではなくて、ただ私達がこの2枚の3マナ域カードが調和するのを見ることはないだろうということだよ。

私達が見て分かるように、ミラディン包囲戦はPTQプレイヤーに多大な貢献をしている。このフォーマットで最も浸透している、わかりやすいデッキも包囲戦の主要な装備品から恩恵を受けることができるし、ナヤからSteel artifactまでほとんど皆が後押しを得ることができる。スタンダードデッキも進化し、招待状を受けとる権利を得ている...そしておそらくそれはまだ始まりに過ぎないだろう。


ちょこちょこと直します。

Brian Weissmanのカードアドバンテージ理論はこちら
http://www.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/60
「すべてのものが《Time Walk》だ」についてはこちらを参照
http://blog.livedoor.jp/sideboard_online/archives/50544188.html

今日のあれこれ
プレビュー機能ほしい。
今回はbutの訳が難しい箇所がちょこちょことでてきて大変。
non-boって何でしょうか。google先生はnon-noの間違いじゃないかと仰いましたが。(※解決しました。コメント参照)
メモ:http://wiki.mtgsalvation.com/article/Magic_slang
write home about:~ついて特筆する
Blue Envelope:PTへの招待状=PTQで獲得する権利のことらしい。参考:http://community.wizards.com/go/thread/view/75842/19027246/What_is_the_blue_envelope
Live Coverage of StarCityGames.com Open Series: Indianapolis
http://www.starcitygames.com/magic/standard/21083_Live_Coverage_of_StarCityGamescom_Open_Series_Indianapolis.html


Quick Question:Which Mirrodin Besieged Card Will Shake Up Legacy?
http://www.starcitygames.com/magic/legacy/21099_Quick_Question_Which_Mirrodin_Besieged_Card_Will_Shake_Up_Legacy.html
レガシーを揺るがすミラディン包囲戦収録のカードはどれ?

Caleb Durward
《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》をフェアリーストンピィで試してるんだけど、このカードはマジ良いよ。
《貴族の教主/Noble Hierarch》、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》、《霊気の薬瓶/AEther Vial》、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》でさえも指定できるーおなかいっぱいだよ。

Alex Bertoncini
レガシーで《レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder》はとても良いカードになりそうだね。
マナコストはきついけど、絶対役立つカードになるね。

Ben Hayes
《喉首狙い/Go for the Throat》か《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》。
レガシーでTezzeretはとても良いカードだと思うんだよねーだから長い期間でみれば、Tezzeretかな。
もしみんなが除去を《喉首狙い/Go for the Throat》に変えるなら、《絵描きの召使い/Painter’s Servant》はもっとよくなるね。

Jason Ford
《疫病のマイア/Plague Myr》。

Ari Lax
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》ー俺が保証できるカードはこれだけだ。

Drew Levin
《喉首狙い/Go for the Throat》。
《闇の腹心/Dark Confidant》、《墓忍び/Tombstalker》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が殺せる黒い除去ーこれができる黒い除去は他にはない。



Quick Question: Why Have Goblins Been Crushing Legacy?
http://www.starcitygames.com/magic/legacy/21103_Quick_Question_Why_Have_Goblins_Been_Crushing_Legacy.html
なぜGoblinsがレガシーを圧倒しているのか?

Gerry Thompson
みんながゴマ擦ってるからだろ?これマジ解答だよ。

Sam Black
部族デッキ最高!

Ben Hayes
私が思うに、Survivalが隆盛した際にZooが下火になったからかな、そしてGoblinsを叩きのめせるZooにみんなが戻ってこないから。

Jason Ford
Julian Booher!

Ari Tax
誰も《Grim Tutor》を持ってないからだよ!
このテーブルに3枚あるんだけど、これがこの部屋全部のだよ。

Drew Levin
みんなが《仕組まれた疫病/Engineered Plague》を使うのを拒んでるから。
もしみんながGoblinsをブチのめしたいなら、Goblinsをブチのめしてるよ、だってこのデッキはとても簡単にぶちのめせるから。
Goblinsにとって今のメタゲームは超良い環境なんだよ。



Quick Question: What’s the Best Version of Counterbalance?
http://www.starcitygames.com/magic/legacy/21105_Quick_Question_What/s_the_Best_Version_of_Counterbalance.html
最強の《相殺/Counterbalance》デッキは何バージョンか?

Gerry Thompson
一概には言えないが、今なら4色。

Caleb Durward
《自然の秩序/Natural Order》の入ってないデッキ。
俺はこのカード撃ったら《呪文貫き/Spell Pierce》されるから、毎回無駄撃ちになるよ。
たぶん4色かな。

Alex Bertoncini
おそらく基本地形がたくさん入ったデッキだね。
青白バージョンなんて対マーフォークでは凄くいいと思うーだから今のメタゲームじゃ青白が最良だと思うね。

AJ Sacher
多分《自然の秩序/Natural Order》入りデッキ、イニシアティブをとれるから。

Drew Levin
俺のだよ!《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》4枚と《自然の秩序/Natural Order》入り青緑白だよ。

Top Decksの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。

デッキリストは元記事を参照してください。
Top Decks - Roundup
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/128
※赤字は修正ではなく見やすくするための色づけです。

今週は、MagicTheGathering.comで更新された、残り3つのPTQの結果を見ていきたい。全体としての今シーズンと同じく、それぞれ異なるタイプのデッキがPTQで勝っているし、多種多様なデッキタイプがトップ8に残っていて...フェアリーは全体で最も人気で活躍してるアーキタイプであるのには変わりなかった。

それでは勝ち組からチェックして、その後で、少なくとも今シーズンはまだ検討していない新しいデッキや変わったデッキを見ていこう。

フェアリー

Andrew Hanson’s Faeries
Extended -- 1st Place -- PTQ Atlanta for PT Nagoya
(デッキリスト略)

こんな事言っても信じないだろうが、「フェアリー」はただのよくある旧フェアリーではない。私達が知っているエクステンデッドにおけるこのデッキは、《苦花/Bitterblossom》や《謎めいた命令/Cryptic Command》といった核となるカードへの隷属的な固執があるにも関わらず、非常にカスタマイズしやすい。例えば、Hansonのフェアリーは対コントロールやコンボを意識して調整されているように思われる。彼の土地はメインに26枚、サイドボードに1枚。土地構成に関して、彼はメインに2枚、サイドに1枚の《地盤の際/Tectonic Edge》を入れている。フェアリーのクリーチャー構成は多岐にわたるが...Andrewはクロック兼妨害手段としてコンボやコントロールデッキに対して強い《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を3枚にしている。

彼が弄った箇所以外は、超脅威な《苦花/Bitterblossom》と《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》、最上級の青い呪文である《謎めいた命令/Cryptic Command》、《マナ漏出/Mana Leak》、そして《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》...といった全ての定番カードを彼は採用している。Andrewは4枚確定の《思考囲い/Thoughtseize》に《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》を、《見栄え損ない/Disfigure》に《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》への解答でもある《闇の掌握/Grasp of Darkness》を補足している。

2枚の《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》と3枚の《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》というサイドの非フェアリークリーチャーコンビで彼のデッキはかなり攻撃的になる。ビートダウン対するとても良い作戦だ。


Scapeshit Omens

Nassim Ketita’s Green-Blue Scapeshift Omens
Extended -- 1st Place -- PTQ Ontario for PT Nagoya
(デッキリスト略)

GPアトランタ優勝のJason Fordが使用したデッキがとても有名な、緑青《風景の変容/Scapeshift》/《虹色の前兆/Prismatic Omen》デッキだ。

このデッキは《山/Mountain》が1枚だけなのにもかかわらず、《虹色の前兆/Prismatic Omen》で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》のスイッチを入れるデッキである。

フォーマットに存在する他のヴァラクートデッキとは異なり、緑青はヴァラクートのダメージで勝つ手段として《虹色の前兆/Prismatic Omen》のみを必要とする。そういうデッキなので、他のデッキを使用するプレイヤー達は《虹色の前兆/Prismatic Omen》を処理できるカードをメインデッキやサイドボードの一部に採用し始めている。
つまりこういったカード達だ:
《幻触落とし/Deglamer》 - 《帰化/Naturalize》の類似カードで《虹色の前兆/Prismatic Omen》をライブラリーの彼方へと追いやるが、最も興奮するのは《風景の変容/Scapeshift》がスタックに乗ってるときに使うとき。《虹色の前兆/Prismatic Omen》を処理する際、(特に対《戦争門/Wargate》系デッキで)本質的に《幻触落とし/Deglamer》は《帰化/Naturalize》よりもちょっとだけ劣るが、対《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》デッキではとても優れている。ジャンドのサイドボードで最もよく見かける。
《夢への委託/Consign to Dream》 - 何でも...対象にできる《ブーメラン/Boomerang》。まあまあのテンポカードだが、赤または緑のパーマネントを相手にしたときは《Time Walk》みたいになる。《風景の変容/Scapeshift》がスタックにある際に《夢への委託/Consign to Dream》をプレイすると、《虹色の前兆/Prismatic Omen》を対戦相手のライブラリの一番上に「ただ」載せる代わりに、ライブラリーの彼方に葬り去ることを相手に強いる。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》が複数枚戦場にあると-《虹色の前兆/Prismatic Omen》と同様に-簡単に大量ダメージを叩き出すことができるので、対戦相手にカードをライブラリに入れてシャッフルを強いる方が、ただカードの無駄遣いを強いるよりも遥かに望ましい。フェアリーのサイドで最もよく見かける。
《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》 - A fine bringer of beatdown. 脅威として申し分なく、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》といった単騎のアタッカーの相棒としても申し分ないし、超低コストだからメインで使用するべき。ナヤカラーの《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》デッキでほぼ常に採用されていて、緑白Caw-whateverみたいなデッキのメインでも採用されている。

臨時ニュース:少なくともミラディン包囲戦が環境を変えるまで、緑青Scapeshift Omensはメタられる側になるでしょう。

Red Deck Wins

Boin’s Red Deck Wins
Extended -- 1st Place -- PTQ Magic Online for PT Nagoya
(デッキリスト略)

レッドデッキは...赤いデッキだ。超有能な攻撃クリーチャーと、同様に、ブロッカーを叩き潰し対戦相手を再起不能にするより良いバーンスペル。このBoinバージョンの特徴はこうだ:

8枚のフェッチランド - 赤単に《乾燥台地/Arid Mesa》と《沸騰する小湖/Scalding Tarn》が入っていることに一部のプレイヤーは当惑する。攻撃時に《板金鎧の土百足/Plated Geopede》をパンプするためにフェッチを利用するのと、対戦相手のターンでも《焼尽の猛火/Searing Blaze》のスイッチを入れっぱなしにする。
・4枚の《ぐらつく峰/Teetering Peaks》 - 特にたくさんの速攻クリーチャーがいればとても効果的。
《斑点の殴打者/Stigma Lasher》!「貴様はライフを得られない」

赤マナを供給する(または赤マナを供給する土地を)土地が100%を占めてるのにも関わらず、Boinのデッキは、《復讐の亜神/Demigod of Revenge》へ向けてマナを伸ばしていくのではなく、全て軽いカードにする方を選択している。サイドボード内の最大の奇策は《壊滅的な召喚/Devastating Summons》+《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》コンボだ。このコンボは偶に3ターンキルを作り出すことができる。こんな感じだ:

1ターン目:《山/Mountain》、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》(対戦相手の残りライフ18)
2ターン目:《山/Mountain》、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》(残り16)
3ターン目:《乾燥台地/Arid Mesa》で《山/Mountain》をフェッチして、赤2マナ浮かせつつ《壊滅的な召喚/Devastating Summons》で《山/Mountain》3枚全てを生贄に捧げ、《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》を出す。《ゴブリンの先達/Goblin Guide》(3/2)、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》(6/5)、《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》(2/1)、そして2体のエレメンタル(4/3と4/3)で...相手は死ぬ!


Blightning Beatdown

Mike Alfano’s Blightning Beatdown
Extended -- Top 8 -- PTQ Ontario for PT Nagoya
(デッキリスト略)

オーッ、見てごらん!《荒廃稲妻/Blightning》だ!

エクステンデッドのマナ基盤はとても偉大だ。見てのとおり、Alfanoはマナ基盤を損なうことなく《荒廃稲妻/Blightning》用に黒を足している。《荒廃稲妻/Blightning》は標準的な赤いデッキのほとんどのカードよりも強力なカードだ。

加えて、彼は黒を追加することで利用可能になった魅力的なカードを多くサイドボードに採用している。

《呪詛術士/Anathemancer》 - 《呪詛術士/Anathemancer》は、エクステンデッドに存在する様々な種類のデッキ、特に4色コントロールや基本土地がとても少ないジャンド系の様なデッキに対してとても受けが広い。このカードを3ターン目に出す事もできるし、さらに衝撃力を出すために(そして、場合に応じて)《マナ漏出/Mana Leak》をケアできる終盤まで待つこともできる。《呪詛術士/Anathemancer》は凶暴で少しも避けることはできない。ファッティをブロックして、後で再利用することもできる。コントロールデッキは《呪詛術士/Anathemancer》の蘇生をカウンターすることもできない。
《死の印/Deathmark》と《破滅の刃/Doom Blade》 - 赤いデッキの昔からの敵は白ウィニーデッキだ。《コーの火歩き/Kor Firewalker》とその一団は《稲妻/Lightning Bolt》を不要牌にするし、赤いブロッカーを突破する。同様に(現在ポピュラーなビッグナヤデッキのような)緑のファッティデッキも同じ問題を招く。そういうデッキは攻撃が速く、《稲妻/Lightning Bolt》では処理できない《長毛のソクター/Woolly Thoctar》や《悪斬の天使/Baneslayer Angel》といった脅威を出してくる。《死の印/Deathmark》と《破滅の刃/Doom Blade》を加えることで、そういった赤の敵と戦うための幅広い-そしてマナ効率の良い-選択肢を赤いデッキに授けてくれるのだ。
《思考の大出血/Thought Hemorrhage》 - 赤いデッキは大抵コンボに弱い。普通のデッキと比較すると高速デッキだが、3,4ターン目に勝てるデッキと比較すると必然的に低速デッキとなる。《思考の大出血/Thought Hemorrhage》を解決することで、完璧に勝つというコンボデッキの特性に揺さぶりを掛け、しばしば争う余地なく、高速のgoldfish killとなる。2色目の色を追加することで奪い取った一つのボーナスだ。

Naya Valakut Ramp

Kyle Duncan’s Naya Valakut Ramp
Extended -- 2nd Place -- PTQ Atlanta for PT Nagoya
(デッキリスト略)

Duncanのデッキは、既に存在するアーキタイプに色を加えて改良するという第2の典型的な例であり、このデッキでは白を足している。

白はKyleに何をもたらしたのか?
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》 - フォーマットに存在する高クオリティなクリーチャーの一つである《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》は、Duncanに追加の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を掘り当てる力を与え、同様に、《虹色の前兆/Prismatic Omen》が稼働する前の数ターン、場に影響を与える強力なカードとしてDuncanが送り出す事もできるようになった。
《流刑への道/Path to Exile》 - 優れた軽量防衛呪文であるだけでなく、《流刑への道/Path to Exile》は13番目の加速呪文だ。致死の《風景の変容/Scapeshift》を撃つ準備として、いざという時にはPathを自分のクリーチャーに撃つことも可能だ。
・サイドボードカード(《審判の日/Day of Judgment》と《神聖なる埋葬/Hallowed Burial》) - Duncanはコントロール側に就くことで、クリーチャーデッキに対してゆっくりと行動することができる。彼は除去を使って時間を稼ぎながら整然とターン進行を行い、致死ダメージのお膳立てができるまで時間を引き延ばすことが可能になる。

このデッキは4枚の《虹色の前兆/Prismatic Omen》を採用しているが、Kyleの9枚の《山/Mountain》を考慮すると、彼のデッキに《虹色の前兆/Prismatic Omen》はまったく必要ない(が、特に《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》との相性は、申し分ない)。


Green-White Tokens

Jon Boutin’s Green-White Tokens
Extended -- Top 8 -- PTQ Ontario for PT Nagoya
(デッキリスト略)

「ダブルスタンダード」なエクステンデッドデッキの多くが、インスピレーションを過去(そして赤緑Valakut Rampの場合は今)のスタンダードデッキから得ている。Boutinの緑白トークンデッキは、約2年前に最有力だった戦略を連想させるが、最近の素晴らしいカード達が色を添えている。

基本的なゲームプランはこうだ:緑白トークンデッキは《風立ての高地/Windbrisk Heights》を起動しようと努める(緑白Hideawayによく似ている)が、タダ《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》や《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》を狙うのではなく、堅固で一貫したビートダウンにより重きを置いている。タダ《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》や《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege》ですら、(土地2枚を充てるという)マナの消費量の点でまだ結構有利だと思うが、実際はオマケカードなのだ。

《貴族の教主/Noble Hierarch》から《幽体の行列/Spectral Procession》に繋げて、さらにトークンを追加して6体で攻撃することもできる。《踏み荒らし/Overrun》で素早く致死ダメージを叩き出したり、プレインズウォーカーを使ってパワー勝負や、《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》で《虹色の前兆/Prismatic Omen》やクソ花を破壊することもできる。

この緑白トークンデッキは理にかなったサイドカードを多数使用しているー《不屈の随員/Dauntless Escort》は自分の群れに対するコントロールデッキの駆除作業を止めることができるし、《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》はエルフやMythic Conscriptionデッキ全てを「沈黙」させることができる。フェアリーに対するたくさんのカード(《大貂皮鹿/Great Sable Stag》、《雲打ち/Cloudthresher》、《耳障りな反応/Guttural Response》!)はすべてサイドボーディングする、本当に。

(《謎めいた命令/Cryptic Command》を打ち消したときは「ガターボール(Gutterball)」と言うのを忘れずに)。

緑白トークンは意外にも素早く、フォーマットに存在する他の上位デッキに合わせた豊富な戦略を用いて多才な攻撃を行うデッキである。
(The White-Green Tokens poses a surprisingly quick and versatile attack deck with lots of ways to interact with the other top decks in the format without playing the usual suspects.)

つまり、かかってこいってことだ。
(In sum, come get some.)

...でも来週は、ちょっと早めに見に来てね。


(後略:PTパリを考慮して来週は木曜ではなくて水曜日にTop Decksを更新するとのこと。)




今日のあれこれ
believe it or not
信じようが信じまいが
こんなことを言っても信じないだろうが
as the case may be
ケース・バイ・ケースで
to a degree
とても
A fine bringer of beatdown
どう訳せばいいか分からず。bringerを辞書で調べると「持ってくる人」...
Just another bonus Bogarted by bringing on that second color.
Bogartedはなぜ大文字なのか。
The White-Green Tokens poses a surprisingly quick and versatile attack deck with lots of ways to interact with the other top decks in the format without playing the usual suspects.
playing the usual supectsがどう訳せばいいか分からず、はしょりました。
in sum
つまり、要約すれば
come get some.
in sumの後だと考えると、「かかってこい」でないような気も。
別にどうでも良い記事ですが、CFBに中村修平とMartin Juzaが加入したというニュースです。
誤訳を発見した場合は遠慮なく指摘してください。

New Team Fireballers – Nakamura & Juza
http://www.channelfireball.com/news/new-members-of-team-fireball-nakamura-juza/

やぁみんな、LSVだよー!

2011年のプロツアーシーズンを迎えるけれども、今年度のChannelfireballに関する幾つかの発表があるんだ。俺たちメンバーは入れ替わりが何度かあるけど、新しい加入者を発表できることに俺は興奮している。まず最初は、プロレベル8で元プレイヤーオブザイヤーの中村修平だ!

5つのプロツアーでトップ8、16のグランプリでトップ8という成績から、修平は言うまでもなくマジックにおけるベストプレイヤーの一人だ。彼の記事は、彼の母国語である日本語版と翻訳された英語版の2種でアップデートされる予定で、最初の記事は次週お目見えだ!

続いてはもう一人のレベル8、今度はチェコ共和国出身だ。もちろん、GPポートランドとGPボーフムの両方で優勝して、2010年シーズン末に驚くような活躍をリミテッドで見せたMartin Juzaについて言ってるんだぜ。

Martinは2つのプロツアーでトップ8、6つのグランプリでトップ8に入っていて、チェコ代表に何度もなっている。彼の記事、ドラフト稽古(draft walkthroughs)、そしてドラフトビデオなどのコンテンツの更新を期待しててくれ!

よりたくさんのビデオ、記事、極上の戦略コンテンツといった俺たちが計画しているいくつかの新しい物事がこの先もChannelfireballにアップデートされるよ、常に週七日更新だ!俺は来たる今年度にとても興奮している。君も同じ気持ちであると願っている。
LSV


日本公式の記事もおもしろいですが、個人的には中村さんのデッキ選択・調整etcに関する記事を読みたいと思っていたので嬉しい。

※DDL翻訳はおそらく明日になります。
PotYプレーオフに関する記事の拙訳です。誤訳を発見した場合は遠慮なく指摘してください。

Player of the Year Showdown Set for Paris
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/news/012111

Brad NelsonとGuillaume Matignonはマジックウィークエンド・パリにて、プロツアー・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(以下、PotY)としてKai Budde, Jon Finkel, Gabriel Nassif, そして津村健志といった有名人達への仲間入りをするという名誉のため、構築フォーマットとリミテッドフォーマットを採用した7番勝負で決闘を行います。

この最後の対決は2月12日の土曜日の午前9時から、GPパリの3バイの間に行われる予定です。
以下がスケジュールになります。

・ゲーム1~2:スタンダード
・ゲーム3~4:ダブル(二倍)シールドデッキ
・ゲーム5(※):ダブルシールドデッキ
・ゲーム6~7(※):スタンダード

※は必要な場合

両プレイヤーは、プロツアー・パリのスタンダードの部で使ったデッキと同じデッキを使用します
ダブルシールドデッキの部は、ミラディンの傷跡ブースター6パックとミラディン包囲戦ブースター6パックで行われます

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのR&Dとイベントスタッフ達はスタンダードとシールドデッキに決定する前に複数のフォーマットを吟味しました。主要となる考慮要素の内の一つは、NelsonとMatignonに、2つの異なった構築フォーマットに労を執らせること強いるのではなく、プロツアーとこの決闘のための準備を同時に行えるようにすることでした。

「従来のシールドデッキの方法の課題とは、手に入れたカードを 最大限に活用するということです。カードプールを二倍にするということは、PotY候補者達に創造力と巧妙さを発揮させる機会をさらに与えることができます。」と、マジックの開発者Tom LaPilleは言います。「彼らが与えられた有り余るほどのカードを使って構築する40枚のデッキが、どんなものになるのかを目の当たりにすることを私達は楽しみにしています。」

プレイオフの試合ビデオ、文章、TwitterカバレッジはMagicTheGathering.comで手に入れることができます。


今日の反省
・R&Dって何の略ですか。
・"during the three-round bye period"は「3バイの間」って訳が「あぁあれね」という感じで読み手に伝わる(はずな)ので一番しっくりくるのだけど、もっと上手に訳せないだろうか。

ちなみにDDLも更新してますよ。

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