翻訳:About Jace
2011年4月17日 翻訳:その他 コメント (2)Latest Developmentsの拙訳です。誤訳の指摘etc.なんでも遠慮なくコメントしてください。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/138
※追記
更新直後に知ったことなのですが、どえらいもん氏が既に翻訳されています。
あわせてお読み下さい。
http://imatoki.diarynote.jp/201104160354096611/
(本来ならば、こちらの方が後出しなので記事を消すのが妥当だと思いますが、もったいないのでそのままにしておきます。)
*URL1
http://www.wizards.com/magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/135
*URL2
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/677
*1
Banning a card like that is something that we wouldn’t be thrilled about doing.
1つ目のthatはjaceを指している、2つ目のthatはsomethingにかかっていると踏んで、直訳風に。
jaceの様なカードを禁止することはぞくぞくしないってどういうことだ。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/138
※追記
更新直後に知ったことなのですが、どえらいもん氏が既に翻訳されています。
あわせてお読み下さい。
http://imatoki.diarynote.jp/201104160354096611/
(本来ならば、こちらの方が後出しなので記事を消すのが妥当だと思いますが、もったいないのでそのままにしておきます。)
先週末、約1200人のマジックプレイヤー達が、グランプリダラスのチャンピオンになることを夢見て、Fort Worth Convention Centerに押し寄せました。フォーマットはスタンダードで、世界中で毎週開催されているフライデーナイトマジックトーナメントや四六時中稼働中のマジックオンラインでプレイされているフォーマットです。このトーナメントの結果は、これから先のスタンダードの動向を明らかにする手助けとなります。
トップ8のデッキすべてに4枚の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が採用されていました。
この結果は、先週インターネット上での多くの議論を駆り立てることとなりました。それはピット(Pit)でも同じでした。今日は、今起こっていることに関する私達の意見のいくつかを紹介したいと思います。
まずは、私達は何も行わないことについて話すことから始めようと思います。私達は、緊急に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》やその他のカードをスタンダードで禁止することはしません。
どういう意味で言ったのかを明確にしますね。私達は普通、禁止/制限アナウンスを1年に4回と計画しています。次のアナウンスは6月20日に行い、それが施行されるのは7月1日です。その時まで私達は(今現在真っ白である)スタンダードの禁止リストを変更するというアナウンスは行いません。
緊急の禁止令、または予定されている通常のアナウンス日程以外に発表される禁止は、非常に希です。事実、私達はマジックの歴史の中で緊急に禁止を行ったカードは1枚だけです。そのカードは《記憶の壺/Memory Jar》でした。私達が禁止を行った理由は、様々な要因が重なっていました。ウルザズレガシーの発売を控えていたその時のスタンダードの環境は、3ターンキルを可能にした《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》といったコンボデッキに支配されていました。《記憶の壺/Memory Jar》は明らかに壊れた新たなコンボカードだったのです。新たなセットによって壊れたコンボデッキがスタンダードを支配することを認知しながらそれを認めるのではなく、私達は発売すると即座にそのカードを禁止にしました。
スタンダードは今のところ、このような恐ろしいほどの苦境にはありません。その当時と比較して、スタンダードは私からすればてとても健康的だと思います。ある1枚のカードが他のカードよりも明らかに強いのにもかかわらず、そのカードは4マナであり、4マナ支払って唱えても、唱えた瞬間に勝つことにはなりません。スタンダードは3ターンキルを行うコンボデッキに支配されている環境ではないので、緊急の禁止令は正当ではありません。
最後にスタンダードでカードが禁止されたのは2005年の3月になります。その時のアナウンスで、私達は、《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》、《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》、そして6種すべてのアーティファクト土地を禁止にしました。それらのカードが力を与えた親和デッキは、ダークスティールの発売以降、スタンダードを弾圧していました。私はこの場でつい最近これらのカードについて話しました(*URL1)。電結親和デッキは3ターンキルのコンボデッキではないのにもかかわらず、それでもまだ3または4ターンキルの可能性が十分にありましたし、従来のアンチクリーチャー戦略への高い耐性となることも証明しました。このフォーマットで最強のデッキであることと、多くの戦略を酷く圧迫する速さを持つ最善のデッキであることは明らかでした。
今日の状況は理想的ではないのにもかかわらず、私達は電結親和の状況と比べて品の良いの問題を抱えていると私は主張します。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を使用するデッキは3,4ターン目に相手を殺すことはしませんし、対戦相手に相互作用の機会をたくさん与えます。スタンダードフォーマットがそういった強力なカードによって見劣りしていることを考慮しても、スタンダードはものすごくたくさんプレイされているように見えます。
話を続ける前に、私は今の話題について水晶のように潔白になるべきですね。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》は、私達が意図していた以上に強力なカードです。後知恵で考えると、少し弱かったらと私達は思います。過去、私達は、私達が意図した以上に強力になったカード、後に私達が望んだ以上に強力になったカード達を印刷しています。いくつかのケースでは問題のカードを禁止しています、その他多くの場合では、構築フォーマットはどちらにせよ十分面白くなったので、私達は禁止を行いませんでした。
今や私達にはカードを禁止する手段にはいくつかの事情があるので、今何が起きているか深く掘り下げていきましょう。
カードを禁止することは最低だ
読者の皆さんがマジック製品を購入するときはいつも、私達が運営するマジックのトーナメントでその製品を使用するようになるということを理解した上で購入しています。特に、エターナルフォーマットでは永久に、エクステンデッドでは約4年間、スタンダードでは15ヶ月~2年の間、購入したマジック製品を使うことができます。
規範とは、関係を円滑にしてくれるものですから、私達からキミ達への誓いを守ることを私達は重んじています。私達がカードを禁止するときはいつも、私達は誓いを破っているのです。従って、私達は軽々しくカードを禁止することはしないのです。
これはすべての禁止に対して偽りのないことですが、Jaceについて議論することは、通常よりもよりやりがいのあることです。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》は非常に有益なカードですし、読者の多くがJaceを集めるのにかなりの労力(effort)を費やしています。私達はそれを理解していますし、またそれを行うほど十分にマジックを愛していることに感謝しています。そういったカードを禁止する事は、私達がぞくぞくしない事柄なのです。*1
バランスよりも面白さ(Fun)の方がさらに重要
マジックはゲームです。ゲームは何よりもまず面白くなることが必要です。面白さにはいくつかの事柄が寄与しています。バランスもその内の一つですが、決してそれが一番ではありません。経時的な変化, 変化(variance)、繰り返し遊べること、カスタマイズ、そしてその他の要素も同様に寄与しているのです。
私達が《記憶の壺/Memory Jar》を禁止したとき、そして《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》とその仲間達を禁止したとき、マジックのスタンダードというフォーマットは面白くありませんでした。それについての明らかな指標は当時のトーナメント参加者数であり、どちらの場合でも参加者数は減少していました。現在はそれが起こってはいません。実世界のトーナメントは過去の最高人数と同じくらい大規模になっています。マジックオンラインのスタンダードトーナメントは、開催頻度とプレイヤー数が増えていて熱気で溢れています。もしJaceがほんの少し弱かったらこのフォーマットはもっと面白くなっていた、ということを私達も認めているのにも関わらず、このフォーマットは大人数のプレイヤーを遠ざけることはしてはいないのです。
ある程度のバランスは、もちろん、面白さを活かしていくために必要です。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》はこのフォーマットで最も強力なカードの内の1枚であることは明らかであるのに、Jaceを使わずにマジックオンラインで成功を収めている人がたくさんいます。Daily Eventsからデッキを探せば、Valakut Ramp, Boros, Mono-Redや、VampireといったやありふれたJace無しデッキから、時折いるblue-black InfectやFauna Shaman-Vengevine brewといったデッキが存在することが明らかになります。これらのデッキを使用したプレイヤー達は、Jace無しで戦って成功する余地が十分にあるとおそらく主張しているのです。
私が述べたように、私達は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》がこれだけ強力なものとなったことを好ましく思っていません。しかし、今のスタンダード環境は未だ、多くの人々がスタンダードをプレイしたいと思うには十分なほど面白いように見えます。
新しいセットが今まさにやって来る
今日から10日後、新たなるファイレクシアの公式プレビューが始まります。新たなるファイレクシアは、このサイトで以前発表(*URL2)があったとおり、175枚のカードのセットで、発売と同時にスタンダードで使用可能になります。私達は何ヶ月もこのセットを遠い未来のリーグでテストしたので、新たなるファイレクシアがスタンダードを変えることを私達はお約束します。スタンダードには私達20人とあなたたち何十万という人がいるのですから、セットがどれだけ変えてくれるかをお約束することはできませんが、一度ファイレクシアの完全な力と威厳が解き放たれれば、物事は同じままではいられないと私は確信しています。
ここでは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が話したくもない重要な問題であるので、単刀直入にJaceに的を絞ります。プレインズウォーカーをはっきりと標的にしているカードが新たなるファイレクシアには少なくとも2枚収録されていると私は確信しています。我々の遠い未来のリーグでのテストプレイでは、これら2枚のカードが有力な武器となることが判明しています。
マジック2012は数ヶ月後でありますが、私の考えでは今夏のコアセットは強力なプレインズウォーカー達と戦わなければならないセットになっていることを読者の皆さんにお伝えしておきます。《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》や《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》ではこの闘いに参加するだけの十分な力はないかもしれませんが、プレインズウォーカーを狙い打ちするカードがそのセットにはもうすぐやって来るのです。
StarCityGames Open seriesのといったトーナメントシリーズによって、スタンダードは今まで以上に監視を受けていますし、このフォーマットの進化のサイクルはどんどん身近くなっています。あなたたち何十万という人が実世界のトーナメントやマジックオンラインでゲームを繰り返し行うにつれ、毎日どんどんアーキタイプ達が明確に完成形に近付いていっています。いつでも新しいカード達がこのフォーマットに加わっています、けれども、サイクルは再び回り始めなければならないのです。新たなるファイレクシアは5月13日に発売されます。このセットが発売された後にこのフォーマットは変貌を遂げることを私は保証します。
セット発売後も《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》には居場所があると私は確信していますが、Jaceがどうなるかを正確に理解できるものは私達の中にはいません。
記事の初めで私が言ったように、次に私達が禁止&制限リストへの変更を発表する期日は6月20日です。その時、新たなるファイレクシアはスタンダードで使用可能になって1ヶ月ちょっとですが、その時までにはこのセットの衝撃が理解されていることを私達は願っています。今日の時点では、6月20日に私達が行うことについて何の約束もできません。しかしながら、私達は自分たちの決定についてとても慎重に考えるということはお約束します。
この問題についてのインターネット上の議論の流れが時折礼儀正しさを欠いているけれども、もしあなたたちがマジックを愛していなければ、そんな風にしてこの問題について意見を述べない、ということを私達は理解しています。私達は貴方たちの思いを嬉しく思っています、だって私達もマジックを愛しているのだから。私達に意見を述べるのを止めないでください、そしていつものように(and as always,)、マジックをプレイしてくれてありがとう。
*URL1
http://www.wizards.com/magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/135
*URL2
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/677
*1
Banning a card like that is something that we wouldn’t be thrilled about doing.
1つ目のthatはjaceを指している、2つ目のthatはsomethingにかかっていると踏んで、直訳風に。
jaceの様なカードを禁止することはぞくぞくしないってどういうことだ。
コメント
僕は、一つの記事に対する翻訳記事は複数あって良いと思います。後出しだからという理由で良い翻訳がお蔵入りするのは残念ですし。
あと、こちらからもリンクしました。よろしくお願いします。
そういってもらえるとありがたいです。
こちらこそよろしくお願いします。